【感想】凍てついた痣

カリン・スローター, 田辺千幸 / ハーパーコリンズ・ジャパン
(12件のレビュー)

総合評価:

平均 3.5
0
8
1
2
0

ブクログレビュー

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  • タッキー

    タッキー

    最後まで分からない犯人とその動機。シリーズも3巻目ですが、登場人物の関係性も明確になってきて、安定感が出てきた気がします。そして最初はあまり好きでなかったジェフリーが、少し好きになってきた気がします。この巻は、序盤からまさかの展開。そして次々に発生する事件と、終始楽しめました。ただ、620ページにも及び、ちょっと長かったかな。悪人イーサンとの関係を断ち切れないレナにイラっとしつつも、今後の展開が楽しみです。続きを読む

    投稿日:2023.04.09

  • (・ω・)

    (・ω・)

    日本で翻訳されていなかったサラシリーズの2作目。読み進めていくうちに「そっか、ウィルは出てこないんだ…」と寂しい気持ちに。
    ジェフリーがひどく嫌なやつでサラも微妙。
    2人のやりとり見ててつらい。
    レナしんでほしい。
    みんな嫌なやつ。
    前作みたいな残酷な描写はなく、話は読みやすくてなかなか面白かったけど、う〜ん風呂敷の畳み方はかなり雑かな…
    なんで翻訳されてなかったのかちょっと納得
    続きを読む

    投稿日:2022.06.20

  • sana

    sana

    カリン・スローターの初期作品、グラント郡シリーズ。
    「開かれた瞳孔」「ざわめく傷痕」に続く3作目。

    サラ・リントンは故郷で小児科医となっていて、検死官も兼ねています。
    元夫のジェフリー・トリヴァーは、警察署長。
    ある日、妊娠中の妹テッサと一緒にいたサラは事件の報を受けて、現場へ向かった。
    グラント工科大学の学生の遺体が発見されたのだが、飛び降り自殺のようだった。
    ところが、近くにいたテッサが何者かに刺されてしまう。
    自殺ではなく犯人がそこに潜んでいたのか…?

    サラと両親のショックと苦悩が切なく痛々しい。
    サラと復縁しようとしているジェフリーも、サラの家族が好きなので苦しむが。
    優しい感受性を持つサラは、赤毛と長身が目立ち、IQが高い。その特徴をジェフリーは得難いものと評価しているが、うまく伝えられてはいない。
    同じことをサラが人にからかわれた原因として思い出すあたり、二人の個性や関係性が次第にわかってくる、シリーズ物ならではの面白さがありますね。

    さらに事件が相次ぎ、平常なら事件の少ない地方都市に衝撃が走る…
    ジェフリーの元部下のレナ・アダムズがなんと警察を辞めていて、大学の保安要員として登場。
    一作目の事件で被害者となり、仕事に集中できない1年を送った後のことである。
    ここの仕事は上司がサイテーなため、別な苦労をしていた。
    学生、大学教師、その家族の問題が次々にあぶり出されるが、レナの問題もまた、なぜかこじれていく…

    嫌な奴が何人も出てくるので、事件の凄惨さが薄れるほど。
    レナはもともと癖のある性格だが、悲劇に見舞われ、報道でも苦しみ、自己破壊的な歪み方を生じているのか…
    破綻しかけているところで妙に距離が近づいた人物との関係がこの後どうなる?
    そこが一番の読みどころかもしれません。

    主役級の数人のうちの誰がクローズアップされるかが、作品によって違うのが特徴か。
    濃すぎるほどのキャラをえぐるように描いていくパワーがすごい。
    シリーズ1作目はさかのぼって読んだため、「専門職の女性が連続殺人事件に関わり、自らも狙われる」という、数多い作品の中でデビュー作にしてはさすが上手な方、というぐらいの印象でしたが。
    その後、どんな出来事にも心理にもまったく目をそらさずに、鋭さも深みも増していくのです。
    この段階でここまで書いていたとは。
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    投稿日:2022.06.16

  • 643096

    643096

    読み終わったけど・・・
    続くでしょ、コレって
    みんなしんどいよねえ
    読んでてもしんどい
    どこに救いを・・・

    投稿日:2022.06.09

  • alison

    alison

    一生懸命に描写してくれているとは思うが、事件の情景が具体的に思い描けない。まあ、これはこちらの想像力の問題かもしれない。
    そして、登場人物で好感を持てる人間がほぼ皆無。
    主人公はいい女ぶっていて、鼻持ちならない。
    過去作で悲惨な目にあった元刑事にも、同情心が湧かず共感できない。
    事件も、狭い範囲で人々がつつき合ってるというイメージ。
    それでも作家の筆圧がすごく、力技で読まされてしまう。
    もうこの作家読みたくないと思うのに、また読まされてしまった。
    それにしても、人物名の間違いは勘弁して。
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    投稿日:2022.06.07

  • fukayanegi

    fukayanegi

    このレビューはネタバレを含みます

    『ハンティング』以来、カリン・スローターの作品は2作目。
    相も変わらない残虐さ、これでもかという程の目を背けたく成るようなエグい事件の展開。
    まぁそうだろうとは思っていたけれど、これが著者の色なのだろう。

    とはいえ、何故だかページをめくる手が止まらない。
    決して尖ったキャラクターがいるわけではないのだが、その広大な世界観で繰り広げられる人間関係のひずみ、ゆく末、真相が気になって仕方がない。

    その主たる人物がカリン・スローターの2大シリーズ”ウィル・トレントシリーズ”と”グラント郡シリーズ”を繋ぐサラ・リントン。

    残念ながら、『ハンティング』のことは細かいところは忘れてしまったので、十分な楽しみ方はできていない気がするのだが、あっちのシリーズで脇役だった人物が、こっちのシリーズでは主役というパラレルワールド感がいい。
    たぶんちゃんと読むと、あの場面のあの台詞はこのことかぁとか、あの事実と今の現状の間に何があったのだろうとかいった楽しみ方ができるんだろうなぁと。

    図書館の蔵書だけだと飛び飛びでしか追えないし、そもそも間に色んな読書が挟まってくると前作のことなんて頭から吹っ飛んでしまう。
    「一気に連続で通して」とまでは言わないが既刊のシリーズものをずらっと揃えて順に読んでいく「大人読み」したいなぁ。
    お金と時間が足りないなぁ。

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    投稿日:2022.06.05

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