【感想】虚構推理 逆襲と敗北の日

城平京, 片瀬茶柴 / 講談社タイガ
(16件のレビュー)

総合評価:

平均 4.1
6
6
1
2
0

ブクログレビュー

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  • たろう

    たろう

    このレビューはネタバレを含みます

    今までは真情を吐露することがなくベールに包まれていた九郎が実は色々と考えた上での行動をとっており、岩永琴子に対して非常に献身的であったことが明かされた一方、岩永琴子の知恵の神としての冷酷な一面が見えた話でもあった。

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    投稿日:2024.03.28

  • 雑読者

    雑読者

    このレビューはネタバレを含みます

     今巻は桜川六花さんの戦う相手として、いつも以上に岩永琴子の情が欠けている様な部分が目立つ話でした。

     桜川六花さんも九郎先輩も、岩永琴子の情をない正しさを知っていて、その先に待つ未来をも察しているにも関わらず、本人だけがそれに気付いていないのが、後味の悪い結末になりそうで不穏さを感じさせました。

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    投稿日:2023.07.04

  • アイム

    アイム

    岩永琴子は人間であったが、知恵の神と成った。という根本の設定が、ここに来て揺らぐのが恐くて面白い。六花とのやり取りで動揺させられ、その後の九郎の返答で更なる衝撃を与えられるのだから、この作品は楽しいし、この作者は恐ろしい。三人の行く末が気になってしょうがないけれど、岩永が悲しい目に遭うのはちょっと嫌なので、もうしばらくは三人の秩序が乱れないでいて欲しい。好きなシリーズは、長く読み続けていたい。続きを読む

    投稿日:2023.02.02

  • ちこ(´・ω・)

    ちこ(´・ω・)

    「見たのは何か」
    断罪されるべきか決める。
    悪人と呼ばれる部類の人間だったとしても、命を奪ってしまっては償わせることもなにも出来なくなるのにな。
    人間からは見逃されたが異形の者たちに見られていた事に気付かなかったからこそ、自身が思っていた展開とは違う形で追い詰められたのだろうな。

    「岩永琴子の逆襲と敗北 (前編)」
    追いかけられて逃げた先。
    住所不定で大金を持ち登山をしているなど、明らかに不審者であり何かしらの犯人ではと疑いたくなるよな。
    パニックになった人間ほど注意散漫で危険な者はいないだろうが、自分たちのキャンプ地周辺の地形ぐらい確認しておこうとは思わなかったのだろうか。

    「岩永琴子の逆襲と敗北 (中編)」
    嘘の仮説を信じこませる。
    如何に噂が本物にならないようにする為とはいえ、今回の仮説は少し無理矢理感があり説得力が少ないのでは。
    本当に起きた出来事を話しているとはいえ、隠したい部分や信じられない事柄を隠し矛盾のない話を語るのは中々に難しいだろうし頭を使いそうだな。

    「岩永琴子の逆襲と敗北 (後編)」
    最期に選んだ答えはどれ。
    どれだけ選択肢を出され選ぶ権利を渡されたとしても、描いた結末は変わることはなく終わりを迎えただろうな。
    話し合いで解決出来る案件だとは思えなかったが、ここまで力でねじ伏せるような対応をとらなければ解決しきれないなんて恐ろしい相手だよな。

    「知恵なす者の悪夢」
    どちらが主導権を握るか。
    元に戻ることを諦めたわけではないのだろうけれど、それよりも夢に見た事柄を実現させたくないのだろうな。
    二人の関係は互いに互いの事を考えているからこそ成り立っているものであり、何か一つ欠けてしまうと簡単に崩れてしまうのではないだろうか。
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    投稿日:2022.10.11

  • まーちゃん

    まーちゃん

    '22年8月31日、Amazon audibleで、聴き終えました。シリーズ5作目。

    うーん〜面白かったです!相変わらずの、虚構で展開されるロジック!凄い!

    城平 京さん、頭の中は一体どうなっているんだか…見てみたいものです。

    残念ながら、audibleにはこの作家さんの他の作品が無くて、ここでひとまず終了となってしまいますが…今後も注目していきたいと思います!楽しかった!感謝!
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    投稿日:2022.08.31

  • karatte

    karatte

    長編三作目だが、これも漫画の原作らしい。
    序盤から六花さんが顔出ししているので、これはと期待しつつ読み進めたものの、ミステリ的には後期クイーン問題の何番煎じって感じで、過去のキリン関係者の相次ぐ不幸や六花に似た故人の存在が、ただの偶然で片付けられたのも肩透かし。
    この辺は漫画サイドとの兼ね合いも考えられるけど。
    苦労人の苦労くんもとい九郎くんもどんどん影が薄くなっている気がしないでもないが、最後の最後に少しばかり見せ場が。
    敵役の六花ならまだしも、仲間の側であの異能が手に余るのは致し方ないところか。
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    投稿日:2022.05.17

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