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グルバハール・ハイティワジ, ロゼン・モルガ, 岩澤雅利 / 河出書房新社 (11件のレビュー)
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kun92
当事者からの聞き取りによるドキュメント。 ひでえ。 かなり淡々と書かれているが、酷え。 こう言うの、毎度、自分ならと置き換えて読むが、最初の接触で瞬殺される自信がある。 人権無視。 怖いのがこれをやっ…ている奴らが、「本気」なのかどうか。「正しい」と思っているのかどうか。 んで、末端は、完全に仕事と思ってやっているし。 まだ、フランスに伝手があっただけ、「まし」だったんだろうとは思える。 ここに非難決議すら出来ない国って、あったんだっけ。続きを読む
投稿日:2023.03.14
アフリカのライオン
じっくり向き合うために1週間ほどかけて読みました。 彼女の過ごした何年間をよくこの本にまとめていただきありがとうございます。 という一言です。 ウィグル人の方々の事は講演会にも行き生の声を聞きました。… 彼女の勇気ある告白に感謝いたします。 フランス政府も二枚舌なところもあり 日本も親中派が沢山紛れ込んでおり油断ならないですが お身体に気をつけて過ごして頂きたいと思いました。続きを読む
投稿日:2022.11.29
hisa
このレビューはネタバレを含みます
現実の余りにも辛い悲惨で惨たらしい事実の証言です。 この世の中なにが正義で人道なのか、たとえ長い年月をかけてどんなに他人に何をしていこうとも、とにかく生き残ったほうだけが正義で人道になっていってしまうのか。 この地球上の誰も助けてはくれないのか。絶滅させられることが正義で人道になっていってしまうのか。 中国は、王毅氏をはじめとして、ウイグル問題の話になると、欧米が今までに行ってきた、「アメリカ大陸先住民虐殺、黒人奴隷・虐殺、ユダヤ虐殺、オーストラリア先住民虐殺」の話を持ち出して、自分達はそれらとは違うという論法をしてきます。 すると途端に、欧米は現在進行形で行っている中国に対して、人権問題とかで強い姿勢になれなくなります。 生還者のグルバハール・ハイティワジさんは、一九六六年十二月二四日にウイグルのグルジャに生まれられました。 今はフランスで、故郷のお母様、妹、友人たちもまた、自分と同じように取り調べを受け、閉じ込められ、拷問され、人間の尊厳を失っていき、少しずつ、生きる意欲をなくしていくのかと思っていたときに 「ウイグル人としての私の務め」として、危険性を覚悟で本名を本書に記すことを希望されました。 それは、つまりグルバハールさんと関係のある、ウイグルの母、妹、友人たちも、今までよりもさらに危険性が高まってしまう。 エピローグの、二〇二一年一月時点では、グルバハールさんは、盗聴されているアップル社ののデバイスの画面を通じて、母や妹様たちとの、当たりさわりのない会話をされています。 それは、甥が松葉杖を使って歩くようになったとか、別の親戚の健康状態が思わしくないとかの話で、隠されたメッセージを読み取り、事情を察するしかない。 助からなかったすべての人に 裁判官役の警察官三人から再教育収容所に七年入所するという判決をきき、彼女は殺されるかもしれないと思いつめたあげく彼女は収容所での死を覚悟する。 「フランス政府も、フランスに亡命した家族も、自分を助けに来ることはできないだろう。中国の罠にはまった自分はもう永遠に助からない」と彼女は思った。 再教育収容所では、あらゆる収容者が心身ともに破壊され、人間の尊厳を根こそぎ奪われる。家族も地獄のような生活。取り調べを受けるにつれて心の健康が損なわれ、再教育が進むにつれて無関心になり、記憶力が弱くなる。 さらには、自分のことさえどうでもよくなってくる。別の収容者の押し殺したすすり泣きが、部屋のドアの閉じる音でぴたりと聞こえなくなる。 「再教育」が進むにつれて、人間らしい感情はだんだんと消えていってしまう。 そして何をされたとしても、精神的に死んでいるために、何も感じなくなっていく。 やりかたは、冷酷に殺すのではなく、ゆっくりと絶滅させるために仕組まれたシステム。 それぞれにどんな個性があろうと、ひっそりと忍び寄ってくるのだ。わずかな干渉から始めて、大掛かりな攻撃へと規模を拡大する。そのようにして再教育の方向へと進んでいく。 無実という判決から収容所から解放され、故郷に老いた母親と妹を残して、フランスへ帰国したが、財物ウイグル人達からは、なぜグルバハールさんだけが収容所から途中で出てこられたのか?と、自分が犠牲者としてではなく、隣人の行動を探るスパイ、仲間の間に潜り込んだ裏切り者とみなされる。 エピローグで ウイグル問題は衝撃的な事実だが、中国は国際社会にどう見らるかを気にしているのであるから、怒りの感情にとらわれそうになっても、冷静に関心を向け続けることが有効な手立てにつながるはずた。 現在の少数民族政策を維持していたのでは対面が保てない、と思わせることが第一歩だろう。 と記されています。 中国に、今までの欧米のやってきたことの話を持ち出して、ウイグル人ジェノサイドの言い逃れをさせることをやめさせていかなければいけません。
投稿日:2022.11.20
ゆまち
もう、ね。 よくぞ生還し、実名で声を上げてくださいました…としか言いようがない。 私ならできる気がしないし、証言者のグルバハールさんのように、ここまで過酷で、つらいという表現では足りないほどの残忍な扱…いを受けながらも自我を保ち、こうして公の場でハッキリと発言する(しかも実名…!泣)なんてできない。 つらすぎて思い出すこともできないだろうし、思い出せたとしても発言する勇気がきっと出ない… 毎回こういう過酷な実体験・被害のルポなんかを読むと、星の評価5つけて感想をぽろぽろと書く以外に私にできることある?と思ってしまう。 本書もそんな本でした。 かなり詳細にグルバハールさんの経験したことーどういう経緯でフランスに亡命していたグルバハールさんが新疆に呼び出され、強制収容所に入れられ、どのような生活(と呼べるものではない…)を送り、強制収容所から解放され、生還し家族のもとに戻れたかーが書かれている。 巻末の原注もかなり詳細だ。 またグルバハールさんは1966年生まれ、強制収容所が作られる前のウイグルのことも知っており、その頃の描写も主ではないが綴られていて一読の価値あり。 また強制収容所が作られはじめて間もない頃に収容されたこともあり、内部の細かい変化の移り変わりなども知ることができる。 他のウイグル問題についての著書で、外国に亡命したウイグル人の方が、収容所や新疆ウイグル自治区の自宅にいる家族から、明らかにすぐ側に警官がいるだろう状況で「帰ってこい」と説得された話は何度か目にしたことがある。 外国にいるそのウイグル人は、公の場でウイグル問題を訴えるため泣く泣く家族との連絡を遮断した…とのことなのだが、グルバハールさんはまさに収容所からフランスにいる家族に対して「嘘」をつくことを強要される立場にあった。 警官がすぐ側にいる状況で、自分の本心ではないことを言わされる屈辱と家族に対する罪悪感、自分は嘘つきになってしまったという自虐心…もう何も言えなくなってしまった。 本書を書くにあたり、またグルバハールさんを取り戻すにあたり、グルバハールさんの長女さんが大きな役目を果たされたとのこと。長女さんはじめ、グルバハールさんのご家族の勇気もすごい…と思いました。 うーん、薄い感想ですみません。 でも私がここでダラダラ書くよりもぜひ読んでほしいとしか。続きを読む
投稿日:2022.11.11
dokutoku
ネットの注文で届いた商品。[Made In China]の札に恐怖を感じる。…「足首の鎖をベッドの格子につなぐ」「蛍光灯のあかりの下、服を脱がされ前かがみにされる」「強制されたワクチン接種。その後生理…が来ない」「拷問される我が子の声で自白調書にサインさせる」…蛮行を止められない西側諸国。圧倒的な国力の前に対抗手段がない。勝利したはずの冷戦。自由貿易信仰が自爆を招く。安さと需要を求めた結果、育んだのは共産国。専制経済大国の登場。気づけば、自国の生産力が棄損している。他人事ではない。我々は生き残れるのだろうか続きを読む
投稿日:2022.08.21
cookingresearch
AI監獄ウイグルで中国がウイグルでやっている蛮行が指摘sれていたが、これは実際に捕まったひとの体験談。 娘が亡命先のフランスでデモに参加したというだけで、中国にだまされて呼び戻され、収容される。 そこで、拷問、刑罰の日々。悪いことしていないのに拷問されて何を言えばいいのだろうか? 娘がフランスの政府やマスコミに働きからけて解放に至ったらしい。 『監視』、『監視』、『監視』国家中国。香港の民主化運動も弾圧されているが、チベット、ウイグルなどいろんな漢民族でない民族が抑圧されているのだろうと思う。悪気もなく。 これは現代版アウシュビッツである。 そして罪のないウイグル人の臓器は臓器移植ビジネスへと繋がっているようなのです。嗚呼
投稿日:2022.08.01
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