【感想】森には森の風が吹く

高校生の頃に大好きでよく読んでいた森博嗣を久しぶりに摂取したくなって。

森氏の考え方はシンプルで明瞭な感じがして好きです。私には無い（或いは足りていない）ものだなと思うので、摂取することで少し気が楽…になるというか「軽くなる」部分があります。

なんだか最近無性にエッセイが読みたくなる。子供の頃はむしろ全く興味のないジャンルだったんだけどな。

よく読んでいた割にはどのシリーズも飛び飛びで読んでいるものばかりだなと思った（題名とカバーで本を買いがちなので……）。それでもいいのだろうけど、また少しずつ集めていってあわよくば読破したいな。続きを読む

喜嶋先生を読んだ時に言葉の感じが好きだなと思って、エッセイを読みたいと思い手に取った本。
まだ読んでいない本のあとがきを先に読むことになってしまったので、私の望みとは少し異なる本を選んでしまったけど、…それでも森思考など読んでいて楽しかった。担当さんの解説も良かった。続きを読む

20211203読了。
森博嗣のエッセイなど。シリーズ第三弾。
森思考がよかった。どこを見ているか。

誰しも触れる日常の些末な物事を如何に深く熟考しているか，が垣間見られる．なぜこのような姿勢になったのか，幼少期の精神的成長の過程がいつも知りたくて堪らなくなる，のだが，森には森の風が吹く，私は私の哲学…的世界を構築し，自らの風を吹かしましょうね，と受け取った次第．続きを読む

本書は「森博嗣のミステリィ工作室」「100人の森博嗣」に連なる森博嗣の小説以外の文章を集めた一冊。個人的に一番注目したいのは自作解説の「森語り」だろう。森博嗣の小説は「カクレカラクリ」とノベライズであ…る「トーマの心臓」、そしてWWシリーズの一部を除いて全て読んでいる自分としてはやはりとても興味深く読めた。普段自作小説のあとがきを書かない森先生だからこそ、こういう本にも需要が発生するのだなぁ。「森博嗣のミステリィ工作室」「100人の森博嗣」を楽しく読めた人には是非とも本書も薦めたい。続きを読む