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小出みき, 芦原モカ / ヴァニラ文庫 (1件のレビュー)
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いこ
このレビューはネタバレを含みます
序章こそ牢屋生活だったが、物語の前半は基本的に極甘溺愛コース、二人の甘い甘い夜の描写も多く、初手から達しっぱなしのクラリサと彼女を甘やかしまくりの エーリクに早くもお腹いっぱいに。 野外もあるよ。 辺境にお嫁入りしていたから、害悪がすぐに及ばなかったこともある。 後半はそんな甘さが鳴りを潜め、昔からの因縁にも繋がる騒動に。 主役二人を陥れようとする某キャラたちが非常に残念すぎて(特に男性の方)びっくりするほど簡単に勝手に転げ落ちてくれた感じ。 この時に国王がエーリク側についてくれた=真実をちゃんと見極めてくれたことは大きかったと思う。 宰相に操られるだけの愚王ではなかったのだ。 主役二人を陥れた敵二人がざまあ展開になるのは想像ついていたし、スッキリもできたが、まさか宰相まで道連れになるとは思いもしなかった。 彼は何だかんだでもう少し粘るかなと思っていたので、引き際の見極めをちゃんとできていたのは意外だった。 ただそれよりも先に出来の悪い味方に足を引っ張られて、かっこいい引き際にならなかったのは哀れではあったけれども。 取り敢えず、国を二分する大騒動にならずに済んでよかった。 また、真実の愛も貫き通せたので本当によかった。 主役二人のこともあるが、国王夫妻についても。 そして、最後は主役二人の甘々なお話でフィニッシュ。 胸焼けするほど甘いお話、最後までごちそうさまでしたという気持ちで手を合わせた。 体を張る展開もあったし、その甘さはクラリサへのご褒美ということかなあ。
投稿日:2021.10.23
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