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藤水名子 / 二見時代小説文庫 (1件のレビュー)
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kimikokumiken
このレビューはネタバレを含みます
「古来稀なる大目付」を呼んでから、この蝮と、綽名される齋藤道三の末裔の松波三郎兵衛正春の ファンになっている。(笑) 古希を過ぎても活躍する様と、孫の勘九郎との対話も凄く楽しい。 そしてお側に仕える影のように出現する桐野。 勘九郎が、兄と慕う 盗人の銀二。 どれも取り合わせが痛快。 序文で、武田屋敷とは、何が隠されているのか?と、・・・ 幕府直轄領の御金蔵に盗賊が、1400両もの大金を盗んだ事件があったのを発端に、話が始まって行く。 隠居した尾張家の宗春が、幕府転落をする信じる三郎兵衛の相役の稲生正武との第二章での会話で、この方向に話が進むかのように思われたのだが、・・・ 御用金護送ヘと話が 進んで行き、この護送の囮に三郎兵衛がなってしまう。 怪我はないが、捕らわれの身に。 ほんの少しの描写であったけど、この「吉」という商人の姿が、何故かはっきりとしない。 商人と名乗っているのだが、幕府転覆を考えている様子。 どうなるのだろう?と、思っているうちに話が終わっている。 少し消化不良気味。(笑) 次回を期待しよう!
投稿日:2022.10.26
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