【感想】危ない読書 教養の幅を広げる「悪書」のすすめ

佐藤優 / SB新書
(12件のレビュー)

総合評価:

平均 4.1
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ブクログレビュー

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  • 平崎竜康

    平崎竜康

    ナチズムやスターリニズム、中国共産主義など一般人が見たら読むのもはばかれるであろう過激でかつ危険な思想を扱った書物を敢えて多角的な視点で見解して読み解いていて再評価していこうとする本である
    その過激な思想の裏には人間としての普遍的なテーマや思想性などが意外と散りばめられていてビジネス書や自己啓発書としての役割も果たす事が出来るようである
    例えば毛沢東の書籍にも優れたアイデアを作り出すにはそれを作り出す調査が必要でその調査を錬って熟す事ではじめて優れたアイデアが生まれる事やマニュアルより現場を大事にしてかならず各種職業の人間を調査会に呼ぶなどのビジネス観点から見てもかなり実践的な面で勉強になれる記載がある
    ただし著書のタイトルからして毒書という事もあり、知識や情報に偏りがある人間が読めば実生活でかなりの悪影響を及ぼす懸念もある
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    投稿日:2023.07.30

  • motoy0415

    motoy0415

    これは最高!なんか、これまて自分を気持ち良くしてくれて、理解してくれて、応援してくれるような本ばかりを読んできたけれど、踊り場感があったんだ。だけど、それは自分の世界の限界、ってことだったのだろう。

    「自分の価値観とは異なる本、生理的に受け入れがたいザラザラ感のある本、普段であれば決して手にとらないような本を読むことを通じて、世の中と自分を多面的に捉える絶好の機会となる」

    読むべき本がここに列挙されている。すべてを読み終わった時、わたしは新たな知見と感性を得てもっと成長しているのではないかと期待が膨らんでいる。
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    投稿日:2023.01.04

  • 鹿の子

    鹿の子

    ヒトラーやスターリン、毛沢東から始まって革マルリーダーの黒田寛一、カルロスゴーン、堀江貴文などが書いた本について、悪書の表題にも関わらず良書の面もきちんと評価しており、佐藤優らしい。
    最後の方で何故かドストエフスキーのカラマゾフの兄弟が載っていた。最高の名著だが難しく5巻全てを読み切るのは難しいと。読み切った自分に少し嬉しくなった。読み切るのが難しいと理由に、相反する考えが並べられてることとの指摘があった。なるほどと思う。だが、同一人物に2つの全く違った呼び名、フルネームの記載。登場人物が皆んな過激な思想の持ち主であること、現実と夢想が入り混じって書かれていること、ロシア正教の神の姿が人それぞれ異なることなどがこの小説を難しくしていると自分は思っている。続きを読む

    投稿日:2022.12.09

  • hiro-9

    hiro-9

    読んだ本もいくつかあって、特段危険な本ということはない。たしかにあんまりおすすめ本にはでてこない本も多い。でもドストエフスキーなんか普通だよね。

    投稿日:2022.06.05

  • rafmon

    rafmon

    本好きなのだが、分厚い本を読みには気合いが必要だ。白状すると、そうした書物を容量たっぷりで幸せ、とは思えないのが正直な所。しかし、覚悟をもって読み終えると、確実に達成感があり、人生観が多少なりと変わる。分かっているのだ。分かっているが、簡単ではない。岡田斗司夫や茂木健一郎が、読書はネット閲覧に対して、ジムトレーニングに近いと表現していたが、まさにそれだ。分厚く、内容が詰まった読書は、フルマラソンへの挑戦である。

    佐藤優が今回解説する20冊は、そのような本だ。自分の価値観とは異なり、普段ならば手に取らない、生理的にも受け容れ難い本。ざらざら感のある本。読むのに勇気がいる本だ。紹介されるのが、『レーニン主義の基礎』『わが闘争』『金正恩著作集』『国体の本義』などなど。こう並べると、言わんとする事が伝わるだろうか、まさに、劇物である。

    本の読み方を変えてみようか。
    本に何を期待するのか、という観点もそうだが、読後の自らの変化ぶりを期待して読む読書だ。世界の真実とは言わずとも、知らない方が良い事柄を除いてしまう事で、脳裏にこびり付いて価値観が変わるような読書。リアルでも時々ある。例えば、親の性行為を見てしまうとか、信頼していた人の裏切りとか。危険な読書にも、その側面があるのは承知。匂いながら、食さなかった分野へ手を伸ばそう。
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    投稿日:2022.05.31

  • minusion

    minusion

    好き嫌いや良い悪いで本や人を見てしまっていたことに気付かされた。
    無意識にヒトラーやレーニン、金正恩など悪人として有名な人たちの本なんて読む価値がないと決めつけていた。
    どんな思想や価値観からでも学ぶべきポイントはあり、むしろ悪名高い人だからこそ優れている部分も持っている。
    そうした多様な価値観に触れて自分の視野を広げたり、新たな学びにつなげていきたいと思った。

    まずは地球星人を読もう
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    投稿日:2022.05.23

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