【感想】未来は予測するものではなく創造するものである ――考える自由を取り戻すための〈SF思考〉

樋口恭介 / 筑摩書房
(16件のレビュー)

総合評価:

平均 3.7
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5
3
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0

ブクログレビュー

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  • Anony

    Anony

    感想
    面白いものに気づく。現在の延長にないものを探す。見つけたらそれを拾う。自分が望む未来を実現できるか。常に仮説は検証され磨かれる。

    投稿日:2024.01.01

  • octhaduki

    octhaduki

    コンサルとSF作家の2足のわらじを履く樋口恭介氏が、未来を創造するという思想について書いた本。
    主旨は、未来は自分たちの行動が反映される余地があることから完全には予測できず、そして逆に言えば自分たちで創り出すことができる、ということを述べている。
    コンサルではロジックが大事だが、そのロジックの出発点は各個人が実現したい未来のビジョンがもとになっているので、まずはそのビジョンを取り戻す。そしてそれを具体的にやる手段としてSFプロトタイピングがあると述べて、その具体例を説明していくという流れになっている。
    文章のプロが書く文章なので非常にわかりやすく、すんなり読める「いい歯ごたえ」をもった本でした。
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    投稿日:2023.02.04

  • haru2012

    haru2012

    「イノベーション」が、予期せぬ「発明」ではなく、既存資源からの「開発」になってしまった。私たちは、既存の制約事項により思考を狭められている。逃れられるのはSFだけ。ここではないどこか、常にオルタナティブを思考/志向すること。

    人を動かせるのは、現状分析結果の数字ではなく、質の良いストーリーだという指摘に、なるほどと思いました。
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    投稿日:2022.07.24

  • Dr.(読多ー)あんころ猫

    Dr.(読多ー)あんころ猫

    誰が言ったか忘れたが『SF作家は非常識な話を書いてるから非常識な人間と思われるがそれは逆で、常識を知ってるから非常識な物語が書けるんだ』という言葉を思い出した。

    投稿日:2022.07.19

  • しん

    しん

    タイトルはかなり大袈裟だと思う。
    内容としてはSFを活用したアイデア作成の手法紹介です。
    本の半分はSFとは何か?や重要性を語っており、内容としては勉強になる。
    SF作家や小説を書けるスキルのある人材がありきなのが、実用的には難しいと感じた。続きを読む

    投稿日:2022.05.13

  • ゆうだい

    ゆうだい

    「ビジネス+SF」による未来の創造。
    今まで未来予測本は何冊か読んだんですが、しっくりくる本には出会えず「これならSF読んだ方が良いな…」と思っていたところ、本著のこのタイトルが直球ドストレートで刺さってきました(笑
    本著、要はSF思考/SFプロトタイピングという手法(による未来創造)の解説書なのですが、これからのVUCAの時代、ビジネスも想像力の力を借りないと羽ばたけないよというコトなのでしょう。

    著者はコンサル+SF作家という、ビジネスの現場感への理解と、想像力(妄想力)を兼ね備えた、まさに本著のような本を書くべき存在です。
    読んでいくと、もちろん肩書きだけの存在でなく、まえがきを読むだけでもその気骨を感じられます。本著のまえかき、長いなぁと思ったのですが、要はそれだけ既存のパラダイムに読み手は束縛されてますよ、という紐解きから始まっており「制約はわたしたちを束縛することで、代わりにわたしたちに安心を与えます」等々、熱のある言葉回しは会社のシニア層が読んだらそれなりに刺さるのではと思いました。

    さて、その上で、このやり方を個人ワークではない会社としての営みとして導入していくのは難易度高いなぁ…と頭を抱えたのも事実です。
    例えば、実際にSFプロトタイピングを実践した企業において、「その後社内でこんな変化があって、こんな新しいサービスが世に出て業績がこうなった」まで行けば説得力があるんですが、会社のみんなで楽しくSF小説1本作っておしまい、では切なすぎます。
    本質を欠いた既存型のワークショップを「イノベーションという言葉に取り繕われただけの茶番」と切り捨てるからには、SFプロトタイピングが茶番で終わっていないことのエビデンスまで触れてもらえると、より良かったのではないかと思います。
    ※検索したら著者がフィリップス・ジャパンの社長と対談している記事が引っ掛かったんですが、フィリップスはこの後具体的にどうしてるんだろう…。
    https://www.philips.co.jp/a-w/about/news/archive/standard/about/blogs/healthcare/20220317-the-future-of-medical-care.html

    とは言え、「未来に関するビジネス書」としては、現時点で自分が読んだ本の中では相対的に最も良かった1冊です。
    続きを読む

    投稿日:2022.04.10

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