【感想】小説十八史略(四)

陳舜臣 / 講談社文庫
(15件のレビュー)

総合評価:

平均 3.6
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5
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ブクログレビュー

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  • snowman

    snowman

    この巻の前半は三国志から始まるのだが、
    巷で語られてるような内容と、少し違う。
    面白く脚色してあるんだということが分かった。

    この時代はまだ、強くなければならない。
    強い者が良き心の持ち主で善政を
    行ってくれれば良いが、そういう人物は
    生き残れない。
    どの派閥に属するか、どの権力者を担ぐか
    それで将来が決まる。
    権力を持つ側についても、
    謀反やら謀略で叩き落とされ
    奈落の底に落とされる。
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    投稿日:2022.09.29

  • momchap

    momchap

    漢の後、三国志の時期を経てから、なかなか世の中が定まらなかったとは記憶していたが、思わず世界史資料集を見返す。
    こんなにも乱れた時期が長かったとは思わなかった。隋、唐に至るまでの歴史は骨肉合い争い、家臣が(ほとんどが丞相)が皇帝に取って代わるの繰り返し。
    なるほど、だからこんなにも姓の入れ替わりが激しかったのか、と改めて知る。
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    投稿日:2022.04.01

  • ヒロボブ

    ヒロボブ

    三国の成立から晋、混乱の時代を経て隋による統一まで。
    三国志のその後が、こんなにグズグズだったとは。平和な世の中がいかにありがたいことか身に沁みる。

    投稿日:2021.08.15

  • 1481158番目の読書家

    1481158番目の読書家

     吉川英治の三国志などは劉備の徳を強調しすぎて彼に魅力を感じず、なんで関羽がこんな奴について行くんだと思いながら読んでいた。しかし陳舜臣の描く劉備は、諸葛亮と出会うまで関羽、張飛、趙雲ら戦しかできない武人たちをまとめて、一人で戦略を立て、乱世をしぶとく生き抜いてきた英雄という感じがした。徳とか宗室の末裔とかを前面に出すより、大将としての劉備をしっかり書いた方が面白くなると思う。続きを読む

    投稿日:2021.02.08

  • koochann

    koochann

     三国志の時代の逸話は懐かしいものもあれば、吉川三国志に登場しない話も。関羽が今一つ知恵に欠ける存在だったり、赤壁の戦いがほとんど周瑜の戦いであったり、これが事実に近いのだろう!呉の呂蒙に対して魯粛が「呉下の旧阿蒙に非ず」、「男たるものは三日も会わねば刮目すべき」のやり取りはここだったのだ!孟獲が7度降伏したという逸話が知恵の人・孟獲と孔明の間の八百長だったとの解釈は目から鱗!面白い!!確かにそのようの宋・斉・梁・陳、そして北朝は北斉の滅亡と北周による統一、隋に至るまでの、酒と美女に溺れる乱脈の数々。そして美女皇后たちも醜い姿。この繰り返しには呆れかえる。これが南朝の六朝文化、北魏での仏教文化など華やかな成果の陰の部分としての現実だったのだ。そして統一後の隋の煬帝もまた…。いよいよ唐の登場である。続きを読む

    投稿日:2017.12.08

  • pironas

    pironas

    もー五胡十六国時代いい加減にして!!!と思いながら読み終えた。隋が出てきたときにはホッとしたけど、隋も二代で滅んでた。遣隋使のお手紙のエピソードがあるから日本では有名なだけで、諸外国では隋も、どマイナーな王朝だったりするのかな?続きを読む

    投稿日:2017.12.04

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