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陳舜臣 / 講談社文庫 (3件のレビュー)
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帆掛船
垓下での敗戦を、項羽は自分のせいにしようとはしませんでした。時の運がなかったのだ。愛馬さえ進まないのだと、責任をほかにおしつけています。烏江で斬り死にする直前でも、七十戦連勝の自分が弱いのではなく、…天が自分をほろぼそうとしているのだと叫んでいるのです。 それにくらべて、劉邦の「大風の歌」は、乱世という大風に吹き上げられ、雲となって空をとび、ほかの雲の助けもかりて、天下を平定し、故郷に凱旋できたことを述べます。そして、これからも猛士を得て、天下を守りたいというのです。もし項羽であれば、山を抜く力と蓋世の意気をもつ自分が、一人で天下を平定して、それを一人で守るぞ、といったかんじの歌をつくったでしょう。 2024/3/25読了 秦~前漢。やはり、この時代では、項羽と劉邦の物語がメインになるか。続きを読む
投稿日:2024.03.31
シップ
春秋戦国時代の末期、戦国七雄が生き残り覇権を争う。その中で、一際強国となった秦がとうとう、中華統一を果たす。完全な法治国家を目指し、それを実行する秦は、法執行の苛烈さから国民の反感を買い、始皇帝と二世…皇帝の2代で崩壊。 また、戦乱の世となるかと思われたときに覇権を争うのが、項羽と劉邦であった。秦の制度ではエリート家系の項羽と、小役人にすぎない劉邦の争いは、劉邦に軍配があがり、漢の建国となる。 数代の間、平和は訪れるが、やがて外戚が権力を持つようになり、王莽の出現により、漢は倒れる。その後、王莽を排斥し、後漢が新たに建てられる。続きを読む
投稿日:2022.11.20
hira00
中国の歴史の概観を知りたいと思ったのだが、予想外に細かい「点」にこだわった記述になっていて、ついていくのが難しかった。
投稿日:2012.11.04
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