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吉村昭 / 中公文庫 (4件のレビュー)
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総合評価:
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ofellabuta
吉村昭の初期短編集のその2。表題作含めて7編が収録。 表題作でもある「透明標本」は大学で検体された遺体から骨格標本を作ることを生業とする男が独自に編み出した技術で透明な骨格標本を作ることに取り憑かれる…話。「蔵六の奇病」など日野日出志的ロマンチシズムを感じさせる作品。 評価の高い無気力な若者たちの集団自殺を扱った「星への旅」も面白いが、商品にならないカラーひよこを墓地に捨てに行く少年を描いた「墓地の賑わい」が山野一の「四丁目の夕日」的な地獄味があって印象的。続きを読む
投稿日:2021.06.21
ふう(ナオ)
『少女架刑――吉村昭自選初期短篇集Ⅰ』に続き読了。 どちらも死にまつわる作品が多い。 語彙力の乏しい私に感想など書けやしない。 どのような言葉も薄っぺらになってしまう。 ただ、どちらも高尚で静謐。 …『少女架刑』は、地方紙「中日新聞」の「記者の一冊」で紹介されていたもの。 手に取り読むことができて良かった。 いま、その幸せを噛み締めている。続きを読む
投稿日:2019.11.11
中央公論新社
死の影が色濃い初期作品から芥川賞候補となった表題作、太宰治賞受賞作「星への旅」ほか一九六一年から六六年の七編を収める。〈解説〉荒川洋治
投稿日:2019.03.11
toca
自選初期短篇集の第Ⅱ巻。 『Ⅰ』『Ⅱ』と併せて読むと、死体と、それに不随する骨に対するフェティシズムが印象的だった。この描き方には結構なエロティシズムがあると思うのだが、どうだろうか。
投稿日:2018.11.12
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