【感想】鎌倉うずまき案内所

青山美智子 / 宝島社文庫
(322件のレビュー)

総合評価:

平均 4.2
125
129
52
3
0

ブクログレビュー

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  • くまけん

    くまけん

    青山さんの作品では毎度、人と人との繋がりに心あたたかくさせられます♪
    昭和を余すこと無く生きた浜文太さんは、羨ましいなと思いました。昭和の始まりと終わりの年が、どちらも7日間だという偶然。
    これを偶然で片付けてしまうのは寂しいし、ロマンティックだなと思います。
    個人的には、花丸の巻が好き。若い頃の自分の追い求めていたものが、いつの間にかまわりに評価されるものにすり代わっている...自分にも思いあたるふしがあるなぁと。
    自分を応援してくれる誰かに届けば、日々の努力は無駄ではないということが、とても勇気になります。
    社会に流されそうになったとき、立ち止まって自分を見直すいいきっかけにこの本はしてくれます。
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    投稿日:2024.04.14

  • miyu

    miyu

    登場人物の繋がりが面白くて、相関図みたいなのを書きながら読みました。最後もいい意味で予想を裏切られました!2回読むとより楽しめそうです。伏線系が好きな方にもおすすめです。

    投稿日:2024.04.13

  • みと

    みと

    6つの短編小説で、どのお話もハッと気付かされるような、でも心優しいお話でどのエピソードも好きでした。特に好きなのは乃木くんの学生時代のお話で、甘酸っぱくてドキドキしちゃいました!

    投稿日:2024.04.13

  • ぶるーらいおん

    ぶるーらいおん

    この初夏に鎌倉へ旅行を計画しているので、鎌倉が舞台の小説を読んでおこうということで、『ツバキ文具店』につづいて、大好きな青山美智子さんの『鎌倉うずまき案内所』を読了。

    『ツバキ文具店』ほど、鎌倉かまくらしていないので、舞台が鎌倉でなくても成り立つ作品だ。たしか青山美智子さんが横浜にお住まいだったことから、近場の鎌倉を舞台としたのではないだろうかと推察。青山さんの作品は、登場人物にスポットが当たった連作短編集なので、舞台がどこでも大丈夫なのだろう。

    さて、この作品は、平成がはじまった1989年から、平成が終わった2019年までの期間を6つのお話で綴っている連作短編集である。お話は2019年から1989年へ逆に進んでいく。毎度のことだが、よくもまあこれだけ出てくる出てくる登場人物を複雑にからめられるなあと感心ひとしきり。巻末の「平成史特別年表」をみなければ誰と誰がからんでいるかがわからなくなるぐらいだ。これぞ連作短編集の醍醐味が十分味わえる作品なのはまちがいない。青山ワールド全開!

    私は特に、1989年の平成スタートの年の物語がリアルタイムで経験していることもあり、非常に懐かしく読み進められた。たとえば、こんな話やキーワードが出てくる・・・。
    ●秋元康とおニャン子クラブの高井麻巳子が結婚。
    ●真っ赤なプレリュード。
    ●24時間戦えますかのリゲイン
    懐かしくて涙が出てくる。

    こんな面白い作品なのだが、実は不満もある。それは、うずまき案内所の所長と双子のスタッフのこと。百歩譲って双子のスタッフまではいいとしよう。しかし、所長がアンモナイトという設定で、主人公にお告げを告げるところなどはちょっとやり過ぎではないか?(まだ猫のミクジのお告げなら大丈夫だが・・・)このおかげで★は、3つとした。

    でも、そこが気にならなければ、十分満足のいく小説なのは間違いない。すぐにもう一度読みたくなった。
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    投稿日:2024.04.06

  • なえまる

    なえまる

    348ページ
    1480円
    7月28日〜7月31日

    古ぼけた時計屋の地下にある「鎌倉うずまき案内所」。螺旋階段を下りた先には、双子のおじいさんとなぜかアンモナイトが待っていて『はぐれましたか?』 と尋ねてくる。会社を辞めたい20代男子。ユーチュー
    バーを目指す息子を改心させたい母親。結婚に悩む女性司書。クラスで孤立したくない中学生。いつしか40歳を過ぎてしまった売れない劇団の脚本家。ひっそりと暮らす古書店の店主。平成時代を6年ごとにさかのぼりながら、6人の悩める人が「気づくこと」でやさしく強くなっていく。うずまきが巻き起こす、ほんの少しの奇跡の物語。

    人生にはぐれた人々。そんな人の前にスッと現れるうずまき案内所に私も迷い込んでみたい。心暖まる話ばかりで、前の話の登場人物があとの話に出てきたり、つながっているところもおもしろかった。
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    投稿日:2024.04.03

  • Sugar

    Sugar

    人生において「気づき」ほど大切なものはない。
    この小説のテーマは「他人との関わりと気づき」だろう…
    って、こうやって小説を自分なりに分析するのが楽しいと感じる僕の脳のコースは「すでに出来上がっているものについて感じることを書く」方なのかな…
    就活中の自分にとって、この乃木ちゃんのセリフ、かなり響いた。
    ありがとう、乃木ちゃん。
    僕、がんばるよ
    新しい時代の到来は、ゴールでもスタートでもない。
    脈々と受け継がれてきた人々の人生の途中なのだ。

    時間のけイカは、はやイカら、その時間に見合うあなたなりのたイカをあなた自身が作り出すような生き方がいイカな…
    って感じたよ〜
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    投稿日:2024.03.26

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