【感想】鏡花幻想

竹田真砂子 / 講談社文庫
(1件のレビュー)

総合評価:

平均 4.0
0
1
0
0
0

ブクログレビュー

"powered by"

  • tamaki

    tamaki

    芸者から泉鏡花の妻となったすずさんの目から鏡花の半生を辿った評伝。湯島詣や婦系図や白鷺や薬草取や春昼など、鏡花の作品をところどころに登場させ、物語ともリンクさせながら、これは本当にあったことなのかそれとも幻想なのか、さながら鏡花を読んでいるような気分にもなれます、ちょっとだけ。
    すずさんと鏡花の夫婦仲が好きな私にはまさにもってこいな小説でした。紅葉に引き離された時は切なかったよう……なんでもっと早く読めなかったのか、これ去年読んでたら演習はもっともっと身が入っただろうになー。すずさん可愛いし健気だし、時には江戸っ子的な気風のいいところを見せてくれるし。
    しかし先にも書いたようにすずさんが鏡花の登場人物の口ぶりで喋っていたり、このエピソード本当にあったのかやーと思うこともあったので、全てが本当のようには思えない、線引きが難しい。
    けど逗子時代・不遇時代ことを研究したかったので、この本のおかげでますます興味持てました。もっと鏡太郎のこと知らないとねー。
    続きを読む

    投稿日:2009.05.09

クーポンコード登録

登録

Reader Storeをご利用のお客様へ

ご利用ありがとうございます!

エラー(エラーコード: )

本棚に以下の作品が追加されました

追加された作品は本棚から読むことが出来ます

本棚を開くには、画面右上にある「本棚」ボタンをクリック

スマートフォンの場合

パソコンの場合

このレビューを不適切なレビューとして報告します。よろしいですか?

ご協力ありがとうございました
参考にさせていただきます。

レビューを削除してもよろしいですか?
削除すると元に戻すことはできません。