【感想】言葉の園のお菓子番 見えない花

ほしおさなえ / だいわ文庫
(51件のレビュー)

総合評価:

平均 3.9
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ブクログレビュー

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  • けよし

    けよし

     連句を巻いてる皆さん、本当に楽しそうです。趣味を始めるなら、一人じゃなく、他の人と創るものがいいな、と思えるお話でした。とっても楽しく読みました。

     この本には、色々な要素が盛り込まれています。素敵な方々、食べ物や雑貨たちが登場します。まるでスイーツ盛り合わせのセット?みたいな、いろんな視点で楽しめる作品でした。

     主役は、なんといっても「連句」ですね。句を詠むだけだと思っていた「連句」が、座のチーム力で「森羅万象」を詠む、「様式」の世界だったとは、驚きました。

     そして次が、すでに亡くなった方々、特に主人公の一葉(かずは)さんのおばあ様の治子さんが印象的でした。孫娘にも連句を勧めた治子さん、一緒に連句はできなかったのですが、プランBは成功です。連句には人を救う力があるんでしょうね、治子さんはその経験から、孫娘の幸せを願い、連句を勧められたんでしょう。
     治子さん、「朝ドラ」だったら絶対にナレーション担当ですね。

     最後は、自称お菓子番の治子さんが選んだ和菓子たち、ネットで写真を見ながら読みました。おいしそうです。
     それから、パン屋さんの「パンとバイオリン」さんのパンたち。グルテンとか気にせず、おなかいっぱい食べたかったです。

     一葉さんが、元気を取り戻してきて、心配していたお母さんも嬉しそうでした。続編では、さらに元気になって、パワーをもらえることを楽しみにしています。
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    投稿日:2024.03.13

  • kogakura

    kogakura

    このレビューはネタバレを含みます

    2024/02/21 読了。

    図書館から。

    新シリーズ。連句。
    知らないことをゆっくり知れるのは楽しいですね。
    物語の中で学んでいくから自然と楽しく覚えられる気がする。

    登場人物がやっぱり優しいですね。
    航人さんはじめ桂子さんや蒼子さんに鈴代さん…。
    治子さん…おばあちゃんが素敵。

    発売されたときに購入するか迷って今回借りたけど、
    いい話だったので、買えばよかったかなぁ…。

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    投稿日:2024.02.26

  • tomo

    tomo

    装丁が綺麗だったので選んだ本。
    1ページ目を読んで買うことに決めた。
    でも、読み進めていったら想像していた話とは違っていて…

    「連句」初めて聞いた言葉。
    この本を読んでもルールとか作り方とか全然わからない。
    繋がりも。
    でも美しい言葉が並んでいたり、美味しそうなおやつが出てきたり、いろいろ楽しめるものがありました。

    仕事がなくなった一葉。
    でも人との繋がりから仕事が来るようになって…
    人は自分のために、自分は人のために、何か役に立っているんだなと教えてくれた。
    人との出会いは大事。
    私も出会いを大切にしていこうと思います。

    この先のおやつも気になるし、一葉がどうなっていくのかも知りたい。
    続編を読んでみようかな。

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    投稿日:2024.01.27

  • 音羽

    音羽

    書店員をやめて、祖母が通っていた連句の会に通い始め、連句の会とPOP作りを通じて世界を広げていく話。俳句とは違い皆と作り上げる連句の世界。美しい言葉を読みたい人に。

    投稿日:2024.01.18

  • ニセ人事課長

    ニセ人事課長

    この作者さん、「三日月堂」「月光荘」「紙屋ふじさき」「ものだま探偵団」と読んできて、また別のシリーズに行ってみる。

    今回の題材は「連句」。
    勤めていた書店の閉店で職を失い実家に戻った一葉が、亡き祖母の遺品から連句のノートを見つける。亡き祖母のことを知らせに連句の席を訪れた一葉は、メンバーに迎え入れられ連句に参加することになる、という出だし。

    なつかしき春の香の菓子並びけり
     のどかに集う言の葉の園

    連句とは全く知らなかった世界だが、最初の句からしてほんのり良かった。
    次々と出て来る連句のルールがさっぱり頭に入らないのは困ったものだが、それでもなかなか興味深くはある。
    『連句を続けていると月と花は別格に思えてくる。月がいつも空にあるのがいいんです』『月は満ち欠けがあるから月単位の時間を感じられるし、花はやっぱり生きているからかな』なんてとてもよく分かるが、年を取ればこそか。

    連句以外にも、おいしそうな季節のお菓子や東京の色々な町の風情が描かれ、パンや苔や雑貨の話になったり、それらのお店を流行らすためのポップづくりの話になったり、飽きずに読める。
    更には、連句のメンバーの年齢・性別・職業などが異なる人たちが、雑談の中では恋や男女の機微について語ったり、世俗的な句に飛んでみたり、そのあたりは森羅万象を描く連句の楽しみ方に似て、ここもまた面白く読めた。
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    投稿日:2023.09.09

  • 月影朔夜

    月影朔夜

    言葉のもつ力の深さに引き込まれました。
    誰かの言葉、誰かの話……観て、聴いて心の内にある想いを掬い上げることが出来たら素敵だな。

    投稿日:2023.07.13

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