新刊・予約
ランキング
セール
特集・キャンペーン
ジャンル一覧
詳細検索
0
東山彰良 / 講談社 (17件のレビュー)
レビューを書く
総合評価:
"powered by"
hutaro
このレビューはネタバレを含みます
短編集。 淡い恋心を抱いていた少女が、水商売をしていると聞き、現場を見に行った主人公。その後、少女は殺されてしまう。加害者は少女の母親(やはり水商売)の客だった。(『猿を焼く』) これは恐ろしかった。客の飼っている猿でしょ?猿に対しては何の恨みもないのに、互いに試し合うかのように猿を焼く主人公とその友人。 でも、目には目を~的な理論で行くと理に適ってる。客は、直接的には恨みのない(はずの)女子を殺したんだから。 少年たちの行き場のない怒りみたいなものを感じてゾッとした。 『イッツ・プリティ・ニューヨーク』は同級生の姉に転がされている思春期の性欲の塊である少年が可愛らしかった。同級生の姉をアバズレと蔑みながらも、性的にどうしても惹かれてしまう素直な気持ちが新鮮。 自分を平凡な大人になったと思いたくないが、非凡な才能に触れるとそう思わざるを得なくなる日がやってくる。だからと言って、急にシフトチェンジして才能を表すことは難しい。人生、一度きりなんだなと深く実感。
投稿日:2024.04.09
Jacky
なんだこれは。 なんとも言えない気持ち悪さ。 まさにタイトル通り。 サクッと読める頁数なのに めちゃくちゃ疲れた
投稿日:2024.03.27
pocori
「猿を焼く」 “久闊を叙した”が出てきたら『山月記』を思い出した。 “人間はひとりぼっちで誰にも顧みられないより、誰かといっしょに腐乱していくほうがうんと安らぐ” 「イッツ・プリティ・ニューヨーク」… “偽善こそはこの世界を回している重要な歯車のひとつなのだ。だって、それは協調性のもうひとつの呼び名なのだから。” これらは純文学なのか??きっとこれは純文学なんだ、、、と思いつつ読了。半世紀後、もしくはそれ以降に著作権がきれて万人に読まれるようになるころ、今この時代を顕す時代背景を持っていると想った。なんて芥川龍之介みたいなことを考えた。 「恋は鳩のように」 3人の人物の視点も心の内もタイムラグなしにラフに切り替わる神の視点での語り口。 (ラフに、雑なという意味ではなく垣根がないというニュアンスで使いました) これ1番好きです。物語の広がりと深みの可能性をどしどし感じる。これはなんだ?なんの分類の小品だ??おそらくこれはなんども読み返すべく傑作。 「無垢と無情」続きを読む
投稿日:2024.03.17
harumi nakano
4編どれも尖っている。文学だーとなぜか実感する。 「恋は鳩のように」 最初は違和感ありが、なかなか素敵な恋愛小説に変貌していく。 「イッツ・プリティ・ニューヨーク」 破天荒な姉と弟のこんな人生、プ…リティ!続きを読む
投稿日:2024.03.12
fuming
「猿を焼く」 猿への暴力がエスカレートしていく場面、「流」の定規で膝を刺すシーンを思い出した。 「イッツ・プリティ・ニューヨーク」 亀山家メンバーのイカれ具合。笑 「恋は鳩のように」 台湾では同性…婚が合法だって初めて知った。 地下室はなんでこんなにモテるんだろう。 「無垢と無情」 愛とななにかとかどーでもいい。続きを読む
投稿日:2023.11.13
hide02961
3.5 愛に関する短編集。この作者の描く躍動感が好き。大胆だけど、繊細。絶望を描きながら希望を残す。明日も頑張らなくてもいいから生きようと思う。
投稿日:2022.01.22
ポイントが追加されました。ポイント明細ページからご確認いただけます。
クーポンコードの形式が正しくありません。半角英数12桁で入力してください。
エラー(エラーコード: )
本棚を開くには、画面右上にある「本棚」ボタンをクリック
スマートフォンの場合
パソコンの場合
このレビューを不適切なレビューとして報告します。よろしいですか?
ご協力ありがとうございました 参考にさせていただきます。
レビューを削除してもよろしいですか? 削除すると元に戻すことはできません。