【感想】どろろ梵 4

道家大輔, 手塚治虫 / ヤングチャンピオン
(3件のレビュー)

総合評価:

平均 4.3
2
0
1
0
0

ブクログレビュー

"powered by"

  • 静華

    静華

    このレビューはネタバレを含みます

     泣きました。最後の、百鬼丸が梵を「ひとりにはさせない」と慰めていた部分。それを見たどろろが、昔の己と百鬼丸を重ね合わせた部分。そのためだけにこの評価です。
     敬愛にしろ情愛にしろ、お互いを思い遣って、生死を駆け巡ってきた百鬼丸とどろろ。そんな百鬼丸に裏切られた(それはどろろを心配する百鬼丸の思い遣りなわけですが)どろろと、自分のカラダのカケラを探す百鬼丸。どろろはおいて行かれたくなかった。そんな二人がまたであって、でもそれはまた旅をするという意味ではなく、殺しあうため。
     たぶん。ふたりとも、サビシかったのでしょう。つらかったのでしょう。生きたかったのでしょう。
     それが重なって、どろろは一瞬だけ己を取り戻して。
     でもやっぱり、妖怪に戻ってしまう。
     ――結局、どろろは鎌鼬のまま、去っていった。
     殺しあう運命にはかわらないけれども、百鬼丸は決めた。
    「どろろは滅ぼす、でももう刀は使わない」
     鎌鼬となってしまったどろろを改心されられるのか、殺すしかないのか、それとももっとほかの方法があるのか。
     それは分からない。でも、たびはつづく。
     どろろと百鬼丸、そして梵のたびは。

    ▼どろろ梵についてのレビューが書いてあるブログ
    http://ikesanfromfrneore.blog64.fc2.com/blog-category-17.html

    レビューの続きを読む

    投稿日:2011.10.30

  • りん

    りん

    どろろ梵、完結。

    元の「どろろ」が、次第に権力との戦いのお話になっていったのは、もともと、「どろろ」が、忍者物などの劇画に挑戦しようとしてつくられたものなので、仕方なかったのかも。
    百鬼丸誕生そのものが、権力を得るため儀式だったし、物語として、それが内包されていたのだと思います。

    でも、本当は、こっちの方向に進む道もあった気がします。そんな「どろろ梵」でした。

    そして、物語は終わらない。
    突き抜けて、広がっていきます。

    素敵だ。
    続きを読む

    投稿日:2010.09.21

  • Dakiny

    Dakiny

    手塚原作「どろろ」のリメイクというか、五百年後の世界を描く続編、無事完結。
    原作は、四十八体の魔物の像が置かれているお堂が焼けることで、完全体となったことを意味して終わっているから、if的な作品だが、デビルマンのAMONみたいにはいかなかったな。手塚作品のリメイクは難しい。続きを読む

    投稿日:2009.05.26

クーポンコード登録

登録

Reader Storeをご利用のお客様へ

ご利用ありがとうございます!

エラー(エラーコード: )

本棚に以下の作品が追加されました

追加された作品は本棚から読むことが出来ます

本棚を開くには、画面右上にある「本棚」ボタンをクリック

スマートフォンの場合

パソコンの場合

このレビューを不適切なレビューとして報告します。よろしいですか?

ご協力ありがとうございました
参考にさせていただきます。

レビューを削除してもよろしいですか?
削除すると元に戻すことはできません。