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北森鴻 / 講談社文庫 (16件のレビュー)
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総合評価:
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マッピー
このレビューはネタバレを含みます
目次 ・花の下にて春死なむ ・家族写真 ・終の棲み家 ・殺人者の赤い手 ・七皿は多すぎる ・魚の交わり 以前、シリーズの最終巻を読んでしまったので、最初から通読することに。 連作短編のミステリなので、短編一作を読んでも話は分かるが、店の常連やマスターとの会話でゆるく話が繋がってもいるので、やはりこれは順に読むべき作品と思った。 舞台は、今でこそ珍しくはないビアバーの香菜里屋。 それぞれアルコール度数の違う4種のビールを置き、客の様子を見ながら絶品の料理を提供してくれる。 そして、客の持ち込むちょっとした謎をマスターの工藤が解き明かしてくれる、というもの。 アシモフの『黒後家蜘蛛の会』を彷彿させるつくり。 殺人事件がないわけでもないが、それは直接かかわるものではないので、毒はそれほど強くない。 ただ、工藤のような人が身近にいたら、ちょっとしんどいかなあ。 全てを見透かされそうで。 いや、工藤の方がしんどいんだろうなあ。 面に出さないだけで。 年のせいか『花の下にて春死なむ』と『終の棲み家』が、ことによかった。 ひとり、寒いアパートで震えながら死んでいくというのは嫌だけど、その枕元に季節外れに咲く桜があってよかったと思った。 若者の生真面目な正義感から起こした行動が、一生ふるさとに帰ることのできない放浪生活を彼に強いたのだとしても、思った未来とは違う人生になってしまったけれども、決して不幸ばかりの人生ではなかったのだと思いたい。 謎のすべてを明らかにするわけではないからこそ残る余韻。 それは工藤の、作者の優しさなのだと思う。
投稿日:2023.05.02
ほろ酔い雀
マスターとある引っ掛かりを解いて行く様子や合間に提供する料理とビール、いいですね、シリーズが気になります。
投稿日:2023.04.21
せ
ビアバー「香菜里屋」のマスターがお客が持ち込む謎を解く連作短篇小説。 波があるわけでなくずっと平坦なイメージ。 あまり入り込めなかったのはなんでだろ。
投稿日:2023.04.10
rei
毎回、工藤が作る食べ物の描写が秀逸! すごい美味しそうに感じた。 連作短編という作りになっており、その中でとりわけ好みの内容だったのは「終の棲み家」。そして全体的に馴染みのある場所やら駅名が出てくるの…で、読んでいて楽しかった。ミステリー小説だけれど切り口がよくあるミステリーと少し異なってる?ような気がしてなかなか面白いと思った。続きを読む
投稿日:2022.06.24
ヤマバヤシタカシ@全身表現者
短編の名手!一つひとつの完成度が高く、それぞれがうまくリンクする。それとやはり、料理の描写か。もう新作が読めないのか残念でならない。
投稿日:2022.03.11
l104yn
香菜里屋シリーズ1 香菜里屋のマスター工藤が常連客の話から謎を解いていく。しかも連作短編集という形で、続いてはいるけど一話完結なので、遅読の自分にはちょうど良い長さになってる。工藤の推理も香菜里屋の客…と一緒になって楽しめるし、その謎たる人物にかかわる物語がまた良いのだ。ミステリーである前に、ある人の物語としても楽しめる。 シリーズは3まであるらしいので全部読むつもり。 舞台は20年以上前だが、新玉川線と呼ばれる点以外は全く時代を感じさせない。続きを読む
投稿日:2022.02.06
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