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小川寛大 / 中央公論新社 (4件のレビュー)
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inumaro
アメリカにとって、特に南部にとって、南北戦争がどのような意味であったがとてもよくわかる本だった。つまり、南部にとっては第2次独立戦争であり、アイデンティティの喪失につながる「敗戦」だったわけだな。つい…、日本にとってのアジア太平洋戦争の敗戦とパラレルに捉えてしまう。 アメリカの「敗戦」といえば、真っ先にベトナム戦争が思い浮かぶ。南部においてベトナム戦争の「敗戦」は、どのように捉えられたんだろう。そこに、南北戦争の「敗戦」の記憶が影響したりしているんだろうか。続きを読む
投稿日:2021.12.06
大前 徹
BLMの時に、内戦までしたのになぜ奴隷問題が解決していないのかということと、偏見で申し訳ないのだけど…そもそも白人が黒人奴隷を解放するために内戦までするのかな、ということが気になったので。そもそも南北…戦争について殆ど知らない、ということに気がついたので入門書みたいなものを捜してみた。まず何よりも驚いたのは第二次大戦やベトナム戦争よりも南北戦争の方が圧倒的に犠牲者が多い、ということ。これについては兵器の問題、つまり手榴弾や迫撃砲や航空戦力がないところに銃だけはライフルが量産されて命中精度が上がっていて結果的に水平にお互い撃ち合う、という戦闘にならざるを得なかったかららしい。時代的に少し前であれば刀や精度の低い銃が主要な武器なので結果として極めて残酷な戦争になってしまったということが分かった。不勉強ぶりを晒すようで恥ずかしいがそもそも当時のアメリカでは南部の大農場主を中心とした民主党が支配的な勢力であり、それに対抗する勢力が共和党を結成しリンカーンという稀代の政治家を中心に台頭してきた、ということが問題の発端であり、共和党が南部の大農場主に対抗するための一つの方策として打ち出したものが奴隷解放という概念である、ということらしい。分離独立を唱えた南部の大農場主は圧倒的に人数が少なく、分離独立を認めさせる主要な相手がイギリス、フランスで既にどちらも奴隷解放していたことから最初から南部に勝ち目のない戦争であるということを最初に喝破したのが軍事評論家として当時定評があったマルクスとエンゲルスだったというところも興味深い。作者も書いているが南北戦争辺りからの歴史を学ぶことがアメリカという国家を理解するためには必要だということが分かった。非常に参考になりかつ面白かった。続きを読む
投稿日:2021.08.04
中央公論新社
超大国の原点とも言うべき南北戦争。なぜ争いは生じ、いかなる展開を見せたのか? 政治家や軍人の動き、戦場の様子などを活写する。
投稿日:2021.05.13
うみ
南北戦争、「アナコンダ作戦」「モニター」「リー将軍」「グラント将軍」くらいしか知らんかったからな。 しかし、リンカーン大統領は秀吉みたいな人で、 リー将軍は義経か、楠木正成か。 グラント将軍は黒田如…水みたいな人だな。(ざっくりとした感想 それにしても、そこまでgdgdだったのかよ<南部連合続きを読む
投稿日:2021.01.17
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