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相田冬二 / 辰巳出版 (1件のレビュー)
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総合評価:
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amenonioi
これは、2020年前半の高校演劇を綴った本だ。 プロローグは2019年12月の東京で行われた福島県立いわき総合高校芸術・表現系列第16期生の公演だ。この公演で初めて高校演劇に出会った著者が、全国大会を…追いかけていく。 2020年前半とは書いたが、高校演劇的には2019年度終盤の世界と言ってもいい。 2020年を狙ったわけではない。 たまたま取材が2020年になり、それがCOVID-19と重なっただけだ。 第一章、第二章では観劇に赴いていた筆者だが、第三章以降は演劇部への取材へとシフトチェンジしていく。これは2020年3月以降、演劇部の公演がキャンセルされてしまった現実と無関係ではないだろう。 個人的には観劇を綴った第二章までよりも、演劇部に切り込んだ第三章以降が興味深い。 青森中央高校の畑澤聖悟先生はこう語る。演劇を体験することで高校生は変わる。それが面白くない指導者なんていない。と。 実はどちらかというと、演劇部を持つ顧問の先生方に読んで欲しい本だ。 何よりも驚くのは、巻末に籔先生のインタビューが収録されていること。2020年の夏は、映画『アルプススタンドのはしの方』の夏でもあった。 しかし、「現東播工業高校映像・舞台研究同好会顧問」とクレジットされているが、これは正確ではないはずだ。なぜなら彼らは今年の県大会「映像・演劇部」とパンフで名乗っていたからだ。続きを読む
投稿日:2020.11.20
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