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石井睦美 / 中公文庫 (7件のレビュー)
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tamazusa_do
「ひぐまのキッチン」シリーズ第3弾。 “ひぐま”とは、樋口まりあの愛称。 まりあが「コメヘン」に入社して二年目になった。 前回は、コメヘンの40周年記念の『食フェス』で締めくくられた。 まりあは企画…会議のリーダーを任され、大任をやり遂げて“大団円”で終了!な雰囲気だったが、そこで終わりでは無かった。 今作は、「慣れてきた頃が一番危ない」と言われる時期だろうか? まりあの料理の腕が格段に上がってきたということは周囲の認めるところ。 でも、本人は相変わらず自信が持てない。 それが故なのか、お客様にごはんをお出しするなら「なるべく簡単な料理で済ませたい」と考えるところが、なんだか手を抜きたがっているのでは?と、ちょっと思ってしまう。 しかし一方で、「やらなくてはいけない」と思う真面目さと、「(料理を、材料を)作って比べてみたい」という科学的探究心も強い。 それが、まりあの「強み」なのかも。 新人だから、と甘い点を付けられる時期はすぎた。 まりあ自身の眼で、周りを見極めていくときになったのだろう。 『小松菜の元気なきな粉和え』 「思い出の味」を知っていて出すのはやりすぎではないか? おもてなしは、個人の内面のどこまで踏み込むのかと悩む。 『ボルシチは祖母の味』 やってみたら意外に簡単だった。 「時間が解決してくれること」 『恋と起業のにんじんケーキ』 ピーターラビットの隠れトリビア!(笑) まりあが、何かを突き詰めて調べなくてはならないのは、科学者視点なのかも。 『米良し、水良し、出会い良し』 近江商人の商売の心得。 『イケメンシェフの和風ニョッキ』 まりあの祖母・島津百合のモテモテぶりに驚く。 『もちじゅわ 中華まんの奇跡』 まりあの前任者・小林(旧姓・吉沢)ゆかりが突然の来社。 「中華まんが食べたい、まりあ手作りの」続きを読む
投稿日:2021.07.26
中央公論新社
食の専門商社「コメヘン」に入社して二年目の冬。キマジメ秘書の樋口まりあは、来客に出す手料理に少々自信がつき、ついには恋の予感も!? 文庫書き下ろし。
投稿日:2021.05.13
葉明
良い人しか出てこない小説、 安心して読める。 こんな良い人ばっかり揃うわけないやろって、 ちょっと前なら思ったと思うけど、 最近は良い人の周りには良い人が集まるもんなと 思うようになった。
投稿日:2021.05.10
kosamebitaki
それぞれのエピソードは楽しめたけど、う〜ん、ちょっと中だれ気味かな〜。 前回とほぼ同じ展開で、ちょっと恋の予感があるだけ。それも期待外れだったし・・・。 まだ続きそうなので、続刊に期待。
投稿日:2021.02.26
1462148番目の読書家
リケジョで食品商社の社長秘書、と何やら漠然と期待感を醸し出す設定に魅かれてしまいましたが、基本的には会社のキッチンでご飯作るだけのお話でした。 どんな、と言われると困るんだけど、もうちょっと違った展…開があるものと思っていたので、少々肩透かしです。 樋口まりあさん、いつも一所懸命、真面目一筋(だけど内心のつぶやきは時代劇風)で可愛らしいけどね。続きを読む
投稿日:2021.02.12
ツン
私も母方の祖母にはとても可愛がってもらいました。そして、自分が一番祖母を好きだったんじゃないかな。一人で泊まりに行ったり。そこ、ひぐまちゃんにちょっとシンパシー感じました。それにしても、どんどん料理(…それだけじゃないけど)がうまくなっていくのがすごい。続きを読む
投稿日:2020.12.13
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