【感想】ヒトラーの脱走兵 裏切りか抵抗か、ドイツ最後のタブー

對馬達雄 / 中公新書
(8件のレビュー)

総合評価:

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ブクログレビュー

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  • zhongxia

    zhongxia

    国のために命をかけて戦った人からすれば脱走者は許せないだろう。
    しかし脱走者も人としての権利は当然あるが長年人として扱われなかった歴史があるというのは知っておくべきだ。

    投稿日:2022.05.18

  • 坦庵

    坦庵

    第二次世界大戦中の軍法会議で不当判決を言い渡された最後の犠牲者グループが、復権するまで戦後65年の月日が必要だったことは衝撃的だった。

    投稿日:2021.05.22

  • 中尾

    中尾

    第一次世界大戦の経験から、ナチスにとって「脱走」は非常に重い罪で、国家を拒否するどころか民族共同体絶対と見るナチスの倫理に背く最悪の行為と見なされていた。戦後、また脱走兵の死後も名誉回復などで論争がおき、戦争によって人生を台無しにされる。続きを読む

    投稿日:2021.05.20

  • Kazu.@横浜

    Kazu.@横浜

    ナチス支配への抵抗者を顕彰する戦後ドイツだが、「国防軍からの脱走」という形で抵抗した人々はその栄誉にあずかることはできず、21世紀になるまで臆病者、卑怯者として罵られ、貧困に喘ぐ人生を強いられた。その名誉を回復する戦いの記録。
    ナチス政権下で軍司法を担った人々が戦後どのような役割を果たしたのかも注目。
    続きを読む

    投稿日:2021.04.03

  • aikow

    aikow

    このレビューはネタバレを含みます

    大戦下の軍事裁判処刑数、アメリカ146、イギリス40、ドイツは19,600(陸軍のみ)。ドイツ国防軍事裁判の異常な姿、またそうした裁判を司る軍司法官とはなんであったのか?脱走兵は戦後も差別されたらしい。ナチスに従わなかった罪は名誉回復されるべきではないのか?
    東ドイツでは脱走兵が戦後許されたケースは多い。なかには脱走中に捕吏を殺害した脱走兵もいたが「非常事態の罪は問われない」「ヒトラーの軍隊から逃れたことは我々の理解では間違ったことではない」と許された。対する西ドイツでは司法官らが自らを免責し、「終戦後でも軍の規律は維持される」として、戦争は終わっているのに処刑された事例が複数あった。

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    投稿日:2021.02.04

  • 臥煙

    臥煙

    3万人以上が処刑されたというナチスドイツの脱走兵。戦後も長くその名誉は回復されないままであった。好意的に語られることの多いドイツの過去の精算、最後のタブーを追った作品。

    第一次世界大戦の経験からヒトラー、ナチスドイツは脱走兵に対して厳しい処罰、死刑で望んできた。軍の司法の幹部は戦後も一定の地位を維持し、名誉回復に反対する。

    共に戦場を離脱し亡くなった盟友のため、名誉回復を果たして96歳で逝去した一人の脱走兵の長い戦後を中心に、戦後ドイツの最後のタブーを追った良著。
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    投稿日:2021.01.11

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