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島薗進 / ちくま新書 (3件のレビュー)
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新宗教とは何か 新宗教としての創価学会 創価学会―弾圧と戦後の変容 法華系の新宗教―霊友会系の新宗教教団 大本の誕生と背景 二度の大本事件 新宗教発展の社会背景 新宗教の思想と信仰 江戸時代に形づくら…れた発生基盤 明治維新期の新宗教の展開 救済宗教としての新宗教 現代日本人の宗教意識の変容 新宗教の後退とオウム真理教 新宗教と新宗教以後のスピリチュアリティ 「救い」にかわるものを求めて続きを読む
投稿日:2022.06.29
オギノ通り
★新興宗教の系統図があればなお良し★神道系と仏教系に分かれたり、戦時下には国による弾圧を避けるために国家神道との共存を図ってきたという事実が分かりやすくまとめられ、全体像をとらえるのにとても便利。以下…、前書きを中心に備忘録として大きな流れの抜粋。 ・新宗教の特徴は現世救済。病気なおし、心なおし、世直し。 ・第一期)19世紀初めから明治中期まで。地域の「講」が基盤に。黒住教、天理教、金光教、丸山教、本門佛立講(本門佛立宗)。多くが習合神道系(=神道に儒教や仏教を合体。 ただし本門佛立講は日蓮仏教) ・第二期)明治後期から大正。出口王仁三郎の習合神道系の大本が指導し、日蓮主義を掲げる国柱会(八紘一宇)。大本は大正10年、昭和10年に弾圧を受ける。国の弾圧を避けるために神道系を標榜する。 ・第三期)1920~60年代の新興宗教の最盛期。創価学会は「教育学体系」をスタートとしながら家族の不幸をきっかけに牧口常三郎が日蓮正宗に入る。法華経と日蓮仏教に連なる霊友会も拡大。神道系ではひとのみち教団が急成長し、大本から分かれた世界救世教や生長の家が勢力を伸ばす。新宗教の発展は都市化が背景にあり、新たな共同体の受け皿となった。 ・第四期)既存の新宗教は停滞。70年代以降は阿含宗、真光、統一教会、GLA、オウム真理教、幸福の科学。以前からありこの時期に伸びたのは真如苑とエホバの証人。 ・1990年代以降)新宗教からスピリチュアリティへ 参考)新興宗教の流れ=週刊ダイヤモンド https://dot.asahi.com/dol/2018101500038.html?page=1続きを読む
投稿日:2022.03.06
tosyokan175
コロナ禍によるいわゆる「ニュー・ノーマル」って産業構造やライフスタイルの問題だけじゃなく、人の心にも大きな影響を与えることになるでしょう、きっと。だから芸術だとか宗教を求める力も大きなってくるんだろう…な、となんとなく思っていました。芸術はみんな大っぴらに語るとするとして、時代の要請に応じて宗教がどんな変化をしていくのか、そもそも時代の変化に合わせて生まれてきた新宗教って何?というモヤモヤ感によって手に取ったのが本書です。かなりスッキリしました。プロレス団体の集散離合のように新宗教の相互関係が初めてわかりました。同時に公明党とか日本会議とか現在の政治を語るうえでの重要な要素としての新宗教の大きさにたじろいだりもしました。しかしここまで仕組みがわかると得体の知れなさに怯える必要もないのかな、とも感じました。怯えるべきは人の心の行方。新宗教がコミュニティベースの「旧新宗教」と個人ベースの「新新宗教」に分かれるという分析がそうだとしたら、オウム真理教が獲得したスピリチュアルを求める個人の願いは、きっと東日本大震災やコロナ禍を経て日本の上空に大量に浮遊していると思われます。続きを読む
投稿日:2021.03.07
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