【感想】経済学の堕落を撃つ 「自由」vs「正義」の経済思想史

中山智香子 / 講談社現代新書
(4件のレビュー)

総合評価:

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ブクログレビュー

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  • まこ

    まこ

    自由市場主義:私的所有・競争・合理的、Winwinのみの人間関係。
    マネジメント・効率の追求は、経済学の手段であっても、ゴールではない。

    投稿日:2022.12.31

  • shiromegane

    shiromegane

    以下、内容についてのメモ。

    経済学の堕落 =「主流」とされる自由主義経済学の潮流が、(本来、政治とは切り離せない存在であるはずの経済学を)政治とはあたかも無縁のようなふりをして、次第に(定量的かつ還元主義的な性質をもつ)科学に服従していき、あげくもっぱら貨幣という数量的価値の辻褄を合わせようとする計算高く小賢しい優等生に堕してしまったこと。

    本来、経済学に求められるべき専門性とは、究極的には「人間や社会とは何か」をつきつめて考えることである。したがって、「人」および「生きること・暮らすこと」を中心とした議論の必要がある。
    人間の生存という観点から経済学を展開した一人にカール・ポランニーがいる。本書では、ポランニーによる「経済人類学」の思想を軸に話が展開される。
    続きを読む

    投稿日:2022.08.25

  • villonfrancois

    villonfrancois

    現在の経済学の在り方にはそれ菜ありの意義があるとは思うが、完璧なものではない。実際、私の見るところ実際の経済と経済学とは全くの別物だ。その認識に立って、経済学の在り方を考え続けることは非常に大切だ。その意味で、本書は貴重な試みであるといえる。続きを読む

    投稿日:2022.07.31

  • hiro1548

    hiro1548

    経済とは経世済民の略語だった。今の経済学はそこを目指しているようには見えないけど。
    精妙な科学を目指した結果、経済学って「歯医者のような存在」になっていたんだね。もう一度「価値」の学問としての経済学に光があたって欲しいなぁ。続きを読む

    投稿日:2021.02.21

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