【感想】猿の罰

J・D・バーカー, 富永和子 / ハーパーBOOKS
(16件のレビュー)

総合評価:

平均 4.1
5
6
4
0
0

ブクログレビュー

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  • りおん

    りおん

    このレビューはネタバレを含みます

    三部作の完結編。

    今回は特に二転三転が多く、主人公だと思っていたサムが実は4MK?と思わせる展開で、なにを信じたら…状態で読みすすめた

    中盤辺り(病院のシーンなど)ちょっとこれにページさきすぎじゃない?と思う場面もあったけど、ラストは怒涛の展開でバタバタっとまとまった感じ。
    被害者の数がやたらと多いので、誰だったのか、なんだったのかは全部は説明されないけど、この量の伏線を一気にまとめてきたのはすごいなぁと。

    ビショップらは被害者であると同時に、もう庇いきれないほどの加害者でもあるわけで、こんな幸せな感じで終わっちゃっていいのか…?とラスト手前でモヤモヤしたけど、最後はさらにまさかの展開だった。

    犯罪者は裁かれるべきだけど、復讐は連鎖するし、ビショップたちのやり方が正しかったのかはわからない。
    実際、罪のない娘たちを殺してるのだからもう被害者ヅラもしきれないとは思う。
    でも、あぁでもしないと大物たちが絡んでる人身売買組織を潰せなかったのかもしれないと思うととてもつらい。

    なによりサムがかわいそうすぎた。
    ただただ実直でまじめな警官だったのに、撃たれるわ、妻は殺されるわ、犯罪者扱いされるわ…一番救いがなかったなと。
    なのでラストは賛否両論ありそうかも。

    あと実際にこの人身売買サイトが存在していたということが一番ショックだったし、物語を楽しんでいいのか…という気持ちにさせられた。

    すでに、映画化、ドラマ化の権利は売れているようだけどいつかやるのかなぁ。
    まぁ映像化に向いてそうな話ではあったと思う。

    合計2000ページほどの物語が終わってしまったので、ちょっと喪失感ようなものがある。

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    投稿日:2023.04.03

  • あっちょぱす

    あっちょぱす

    三部作だけど
    一部が一番面白かった。
    私のミステリーの読み方が悪いのかもしれないが、最後は色々とダイナミックになる分、それぞれについての内容が薄いように感じた。

    またこのコロナ禍である以上…

    いわんとすることはわかるかと。続きを読む

    投稿日:2022.03.31

  • (・ω・)

    (・ω・)

    このレビューはネタバレを含みます

    ビショップをさっさと殺せばいいのに…せめて言いなりにならなきゃいいのに、いちいち全部言うこと聞いてて、そのせいで被害者は増え続け…とモヤモヤ。
    ビショップが嘘つきすぎて最後の最後まで何が本当かわからなかった。途中はプールが主人公みたいになって、肝心のサム・ポーターがややぽんこつになってしまったのもすっきりできない。
    せめて日記だけは嘘なく書くか、嘘の部分は父親の死んだとこだけと明言してほしかったな…。
    エモリーコナーズに頼ったあたりも都合良すぎた。アップチャーチの自分勝手さもひどすぎるし、、結局何が目的なのかさらっとしか読み取れなかった。
    「悪をしざる」って訳もスッキリしない。
    3部作、面白さは1>2>3の順だった。
    けれど面白かったのでJ・D・バーカーの他の作品も読みたい。

    レビューの続きを読む

    投稿日:2022.03.12

  • たりらりらん

    たりらりらん

    購入済み。
    2022.04.06.読了。
    すごくおもしろかった。

    第一部悪の猿→第二部嗤う猿→第三部猿の罰
    四猿三部作の完結編

    悪の猿を何年か前に読んで、めちゃくちゃおもしろかったのを覚えている。
    この作家はおもしろい!フォローしよう!と思っていたのに、知らない間に文庫の続編が出ていた(汗)
    ので早速購入。早速読了。
    作者の謝辞にもあったが、この物語が完結してしまったことがどうにも寂しい。

    翻訳モノのミステリー、傑作、で検索してもこの作品はヒットしない。どうして?と不思議でしょうがない。オススメなのに。。。
    続きを読む

    投稿日:2022.02.15

  • 気まま猫2020

    気まま猫2020

    すぐに読む終われず、日を空けては手に取って、やっと読み終えた。手に取るたびに以前の内容が混乱して、まるで悪夢を見ているよう。???マークのオンパレード。一気読みすればそんな事にはならないけど、疲れて無理でした。 長編小説を書くには緻密なプロットが必要でしょう。作者と翻訳者のかたに、お疲れ様でしたと言いたい。続きを読む

    投稿日:2021.11.02

  • marumaruchan

    marumaruchan

    このレビューはネタバレを含みます

    翻弄された。
    でもその翻弄されている自分を楽しみながら、堪能して読めた。本当に読み応えありました。
    記憶の欠如したサムをあやしむ展開になったけど、ナッシュやクレアの一途に信じる姿を見ながら私も信じていた。助けてくれたエモリーの存在も考えるとサムには正義であって欲しかったのでそこだけは報われた気持ちがする。
    「善であろうと悪であろうと、人が人生の障害に打ち勝てるのはその精神があるからだ。」

    レビューの続きを読む

    投稿日:2021.09.06

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