【感想】移民たち:四つの長い物語

W・G・ゼーバルト, 鈴木仁子 / 白水社
(2件のレビュー)

総合評価:

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ブクログレビュー

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  • ふじの

    ふじの

    たくさんの言葉で語られようとするある人物。彼らはみな、遠くからきて、ある日死を選ぶ。
    こんなふうに書くと興味深いミステリー感が漂うけれど、この本が魅力をぐっと増すのは謎に分け入って考えるのは読者自身ということ。

    たくさんのエピソードが次から次へと、まさに記憶の断片が移り変わり結びついていく。合間合間に示される写真は妙に懐かしくてじっとみていたくなるけれど、その写真すら真実とは限らなくてどんどん不思議な記憶に分け入っていく新しい感覚の読書でした
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    投稿日:2020.07.26

  • hosinotuki

    hosinotuki

    長短とり混ぜた四つの物語.生まれた国を出て知らない国を知った国にして生涯を終える移民の心情に寄り添って,手記やら新聞やら伝聞やら本人から聞いた断片など,細部にこだわったり突然違った話に変わったり,まるで不確かな記憶がさまようように物語られる.あちこちにあたかも事実のように散りばめられた写真たち,現実にある場所と語られる内容の乖離,あったことが本当かどうかは読むうちにどうでもよくなり,ただ,移民たちの還るところを求めて彷徨っているかのような姿が印象に残った.続きを読む

    投稿日:2020.07.23

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