0
森福都 / 講談社文庫 (6件のレビュー)
レビューを書く
総合評価:
"powered by"
inarix
二郎、七娘、そして小妹。彼らは幼い頃、ともに遊んだ幼馴染。しかし今は互いに離れ離れとなり、それぞれの場所で不遇をかこつ日々を過ごしていたはずだった。 そんな彼らが不思議な獣――翡翠、金猿、白虎――たち…によって桃林に導かれて再会。喜びの酒を酌み交わすうちに、夢の中へと落ちてゆく。 夢の中とは唐代・武則天の御世。18歳の二郎はそこでは中年の文官となり、七娘はその義理の姪となっていた。小妹は二郎の養女となり、そして彼らは陰謀渦巻く宮中にて、実に30年の歳月を過ごすことになる――。 『胡蝶の夢』的命題で、短編連作というかたちで綴られてゆく中華ファンタジーかつ、ミステリ。 どんな難局も3人でなら乗り越えられる――。しかし本当はどちらが夢で、どちらが現の、そして、誰が願う人生だったのだろう? この物語の終わりには、夢が夢を呼び、不思議な余韻だけが残る。続きを読む
投稿日:2019.06.13
m-t
聖獣に導かれてであった幼馴染三人が、 夢見た世界での日々。 現実なのか幻なのか、 よくあるお話のようでいて、 ちょっと変わっているお話です。 最初は非常に楽しかったのですが、途中からは なんだかち…ょっと入り込みにくかったです。 森福さんの作品には、とても楽しめるものと、 ちょっと入り込めないのがあるのですが、 今回は後者でした。続きを読む
投稿日:2018.02.11
まいつき
荘子の「胡蝶の夢」を思い出します。 桃林で酒に酔って寝ている自分が現実であるのに、夢の中での唐の都の生活も、また現実であるかのような。 何かのきっかけで、桃林のことを思い出すから余計にそう感じるのでし…ょうか。 唐の都で暮らしている自分達が、思い描いている夢を完璧とは言わないまでも、実現させているからでしょうか。 タイムループのような終幕。 現実の桃林には戻れないのかと思うと、このループが続くのかと思うと、少々恐ろしさが湧き出てきます。 いつかはこの夢の時間が終わるはずと知っているからこそ、心地よい世界と感じているけども。いつ戻れるか知れないをなると、無限ループの恐ろしさが出てきますね。 桃林の生活は、決して満足のいくものではなかったですが。そうはいってもですよ。続きを読む
投稿日:2014.09.01
N.5ho
好みの、玄宗の時代が舞台。 いままで読んできた作品と一風変わって、桃林の世界と夢の世界を行き来する。 画面がよく飛んだからか、最初でつまづいてしまったかんじ。 あまり入り込めなかったのが、残念。
投稿日:2013.07.28
takora
感想はブログでどうぞ http://takotakora.at.webry.info/201112/article_1.html
投稿日:2012.02.17
きゃぷてん
人生の夢破れ、不思議な獣に誘われて辿り着いた先は美しい桃林。そこで偶然にも幼馴染に出会った男女三名が見る夢、、、それは陰謀渦巻く宮中で、、、。 中国時代ファンタジー小説。胡蝶の夢のような、どちらが現…実で、、、みたいな雰囲気ともちょっと違う。割りとそこはどうでもいい感じ。 何だろう、、、何とも言語化が難しいの話。 夢十夜みたいな?語り女みたいな? ハッキリとした終わりを求める人には向いていないが、この作者さんのお話が好きなら読んでもよいかと。 私は買うけど、人には勧めない。 そんな本。続きを読む
投稿日:2012.01.30
ポイントが追加されました。ポイント明細ページからご確認いただけます。
クーポンコードの形式が正しくありません。半角英数12桁で入力してください。
エラー(エラーコード: )
本棚を開くには、画面右上にある「本棚」ボタンをクリック
スマートフォンの場合
パソコンの場合
このレビューを不適切なレビューとして報告します。よろしいですか?
ご協力ありがとうございました 参考にさせていただきます。
レビューを削除してもよろしいですか? 削除すると元に戻すことはできません。