【感想】アクセス

思ったよりホラーで、荒唐無稽なんだけど、背筋が寒くなりますね。結構前の小説ですが、今の時代にも通用するテーマですね。

誉田哲也は姫川玲子シリーズしか読んだこと無かったけど、これはだいぶぶっ飛んでたな……。
非現実的、仮想現実の話はあまり読まないから新鮮で面白かった。
まず2003年のインターネット黎明期に書かれた本っ…ていうのがすごい。当時読んでたら携帯を触るのすら怖くなってると思うしそれくらいの臨場感があった。
主人公の可奈子が段々逞しくなっていくのもグッとくる。誉田哲也の強い女シリーズの原点とも言える作品なのかな？
自分が誰かに人格を乗っ取られたら、いち早く気づくのは誰なのか。友達は気づいてくれるのかな。そもそも自分って言語化するとしたらどういう人間なんだろう……と自省したくなる！続きを読む

誉田氏の描くミステリー（刑事もの？）は好き。
父が貸してくれるというので「ミステリー？」と聞いたら、「うん」との返事。
…私の大嫌いなホラーじゃありませんか。

とは言え、読み始めたら、結末を知らない…ほうが怖くてたまらないので、読みました。

苦手ジャンルゆえ何が良いとされるのかも知らないので、あれこれ寸評するのは控えますが、いくつか疑問が残る終わり方だったのと、ある意味高い評価をすべきかもしれませんが、怖かったので好きになれないという思いを込めて、☆２つ。

何人か、そのまま野放しでよいわけがない登場人物がどうなったのか描かれていないのが、最大の疑問。
他にも疑問はありますが、ホラーという非科学的なものなので理詰めで疑問を持っても仕方ないのでしょう。
母親って、強いんだなというのが、１番の感想です。

下手なレビューですみません。
早く忘れたい一心で書いた為です（笑）。続きを読む

初めての誉田哲也さん作品。
ホラーサスペンス読んだのも初めてで、いろいろ衝撃でした。
実写化されるならR指定入るくらい残酷&グロテスクな描写ばかりでしたが、言葉の表現力だけでこれだけの恐怖を伝えられる…誉田さんすごい！

作品全体としてはネット社会に潜む悪意を現実世界と仮想世界で表現していて、ネット社会に疎い人・苦手意識がある人でもイメージしやすいと思います。
ただ、数々の殺人事件がほんと、惨劇すぎる…

個人的には主人公が雪乃と翔也だったらこの物語好きだったかも。
本作の主人公：可奈子も色々な経験を経て強くなっていくんだけど、所々に恵まれた環境で育った甘さや自分1番な感情や行動が目立った。一方で、家庭環境には恵まれてないが注目されるほどの美少女：雪乃は自己を確立していて強くしたたか。主張も強いけど仲間を守る意識が高い。雪乃と翔也の潔さがいい！
雪乃と翔也の生き様の方がカッコイイし2人の最後のやり取りは感動。続きを読む