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若竹千佐子 / 河出文庫 (96件のレビュー)
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総合評価:
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yoshi2013
70歳にして家族の一員としての役目を終え、一人になった桃子さんの心の内、自問自答をリアルに吐き出し綴るエッセイのような随筆のような作品。一人で暮らす故の時間の余裕からくる、これまでの経験を基にした深い…思考。自分はこのような境地に達していないが言わんとするところはよく分かるし共感する。方言を織り交ぜた独特な文体、そして高尚な表現も面白い。作者のも提示された思考を自問ししばしは小説から気持ちが離れることを繰り返したとは作品への共感からだと思う。 一人暮らしになった自分を想像しながら、いつかまた読み返したいとも思った。続きを読む
投稿日:2024.03.24
kiwa
何も感じなかった。 自分がおかしいのか? 聞き慣れてるし、話し慣れた東北弁だが、文字にしない方が良いとよく分かった。 自分でも読みづらいのに慣れてない人たちはましてやだ。
chappyazuma
74歳の主人公の桃子さんが、子供を育て上げ、15年前に夫に先立たれ、一人暮らしとなった。東北弁と標準語を入り交ざりながら、若い頃からの想い、夫への想いを語りながら、一人で生きていこうという決意を語って…いる。私に共通する部分も多くあり、迫力ある文体で心に狭ってくるものがあった。続きを読む
投稿日:2024.03.17
ぶれいぶ
もっとハッピーな老後自由イェイ!みたいな作品を想像していたけど、思ってたよりだいぶというかめちゃくちゃ内向的な自省的な話だった。 このあっちいったこっちいったの思考と過去と現在のいったり来たりの感覚…は自分も30代だけど分かる、自分の倍生きてる人からすれば、こうもなるよな、、、という納得も出来た。 なんというか、かなり私小説的なのかな、のいう感想。 作品の仕掛けとして東北弁の扱いは理解できたけど、地の文が東北弁まみれでどうリズム取ればいいかわからず、流石に読みづらかったズラ、、、。。続きを読む
投稿日:2023.12.07
ふみ
頭の中を書いてみたのか、あるいは統合失調症なのか。痴呆症なのか。その片割れなのか。ただそれだけで、前半で離脱。
投稿日:2023.11.08
くも
東北地方出身のお年寄り、桃子さんの、心の内を描いた本。 誕生日プレゼント本。自分じゃぜーったい選ばなかった。芥川賞とったんだよね。当時話題になってて、芥川賞とか追わない人種なもんで、変わった題名だな…、どんな本かと思っても、興味もなくて読まなかった。誕プレで貰って、第一印象ではぜーったい刺さらない本なので、なんでこの本なんだとちょっとショックだった。でも貰って読んでほんとよかった。 桃子さんって、ずっと人のために生きてきて、それが無償の愛っていうのでもなく、誰も望んでないのに、自分は他人のために、他人のせいで、と思って生きてきたんじゃないか。それがめっちゃ共感できちゃうから、読んでて切なくなった。自分も誰かのせいにして自分を生きてるんじゃないか。だから桃子さんがこれからは自分のために生きようと気づいた時は、ほんとすごいと思った。今までの自分をちゃんと受け入れられてる。私はまだそこまでできない。でも誰かのせいじゃなく、自分に責任をもって人生を生きるべきだ。 東北弁全開なのも、頭の中の大勢の人の声も、最初はなんだこれって思ったけど、ちゃんと意味があって、物語としてしっかり練られてるところにも感動。芥川賞受賞も納得の一冊。続きを読む
投稿日:2023.11.04
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