【感想】2000年前からローマの哲人は知っていた 人と仲良くする方法

キケロ, フィリップ・フリーマン, 竹村奈央 / 文響社
(3件のレビュー)

総合評価:

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ブクログレビュー

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  • 乙姫

    乙姫

    対話形式で読みやすい
    「確かにそうだな」
    と思う部分と
    「果たして本当にそうなのかな」
    という部分を自身で考えながら読めるので面白かった。

    私は初めて哲学というジャンルに踏み込んだばかりなので挫折しないか心配でしたが、対話形式のお陰で入り込みやすく良い1冊に出会えました。続きを読む

    投稿日:2020.09.13

  • tomoyafujine

    tomoyafujine

    2000年前のギリシャ哲人が「友情」の本質を読み解く。

    著者自身はキケロだが、話はある老人と2人の娘婿との対話という形で進んでいく。

    友情にかかわるトピックは多岐に渡るが、一貫して著者が言っているのは、友情はあらゆるものの中で最も素晴らしいものであること。
    そして真の友情を見つけるのはとても困難であること。
    そして友情は善人同士でしか成り立たないこと。

    昨今の世の中、人との繋がりが利益ベースや自分本位の目的でつながろうとする人も結構いるような気がする。

    そんな世の中において、古代ギリシャ人が一番大切な事を教えてくれていると思う。


    いいなと思ったこと

    ・善なる人々の間でしか友情は成り立たない

    ・徳こそが友情を生み出し、育むのだから、徳なくして友情は存在しえない

    ・相手が善い人だと思えたら、愛情や思いやりは、ごく自然にうまれてくる

    ・友情の報酬は友情でしかありえない
    ・友人同士で善意を示し合い、助け合う以上の喜びなど、他にはない

    ・まず、自分を愛する事が根本にある

    ・徳を持ちたいと願う人は、徳を持っていると見られたい人に比べると、はるかに少ない

    ・誰かを愛するという事は、自分の必要性や利益を優先することなく、単純にもう一人の人間を思いやる

    ・徳を求めて精進してほしい。それなしでは友情は成立しえないのだから
    続きを読む

    投稿日:2020.08.22

  • りゆ

    りゆ

    友情とはなにか、真の友情を手に入れるにはどうしたらいいか、ということが分かりやすく書いてある。内容も分厚そうに見えるが、サクサク読めて面白い。

    2人の男(スカエウォラとファンニウス)が、義理の父(ラエリウス)から親友スキピオとの関係について、友情とは何かを教えてもらうという形式で話が進む。
    作者のキケロはスカエウォラの弟子になる。キケロもまた、アッティクスという親友がいる。

    内容としては、人間として当たり前のことを言ってるけど、実際それが実践できてるかといえばそうとも言えないことも多くて。
    どうしても利害関係上の友達が多かったり、上部だけの付き合いの人が多かったりして、なかなか真の友達と言える人はいないかもしれない。
    まさに理想は走れメロスのメロスとセリヌンティウスの関係かな。
    でも、今からでも真の友達を作れるし、自分が善いことをすると心がけていれば、向こうもそれに答えてくれて、真の友達ができるのかもしれない。


    友情のことを話しているけど、友達関係だけではなく恋人関係にも通ずるものはあると思う。
    恋人を含め人間関係に悩んでいたのでなるほどと思った。
    続きを読む

    投稿日:2020.07.21

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