【感想】建築の東京

五十嵐太郎 / みすず書房
(4件のレビュー)

総合評価:

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ブクログレビュー

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    このレビューはネタバレを含みます

    東京論は著者、書かれた時代、立場が変わると多様な見方があるので大変面白い。本書からは改めて、都市を読み解くには多様な視点が必要であることを気づかされた。
    本書は主に発注者側へ向けて強いメッセージを発するために書かれた内容と理解した。特に都政に対してかなり厳しい意見が多かったように思う。
    一方で、仮に設計者が今の東京を論じたら、現状をどのようにとらえるだろうか。私はというと、本書の内容とは対照的にかなり楽観的にとらえていた節がある。

    個人的には”東京の”都市論というジャンルをさらに開拓してみたくなった。

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    投稿日:2022.01.17

  • so---1

    so---1

    このレビューはネタバレを含みます

    建築の東京(五十嵐太郎)

    ■建築マップ東京
    ・現代建築に絞りバブル期の建築が数多く紹介されている。
    ・実際に地図としても使える。

    ・東京では若い建築家にチャンスが少ない。
    ・2000年の建築は安藤忠雄、2010年は隈研吾の時代
    ・バブル期に日本は欧米を超えたと酔い、経済一辺倒になり社会が文化の事を忘れた。

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    投稿日:2021.07.31

  • Aki@全国通訳案内士

    Aki@全国通訳案内士

    東京建築についての現状を概観できる本。スクラップ&ビルドで変化する東京の建物について東京オリンピックの競技場などを題材に論じている。表参道や銀座などの有名建築や隈研吾氏の一人勝ち状況をカバーしていて通訳ガイドとして東京の街を説明するのに参考にできる。
    経済効率優先のビルが乱立すれば、東京という都市の魅力がどんどん薄れていくのではないかと憂慮させられる。
    全般を通して一般人にも読みやすく良い内容だが、少し価格が高いところが残念
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    投稿日:2020.12.29

  • オギノ通り

    オギノ通り

    ★建築への期待が消えている?★前回の東京五輪とは異なり、今回の五輪では東京にはメルクマールとなる建築物が生まれない。ザハ・ハディドの案が消された国立競技場が最たるもの。というか、東京というフラットな都市では建築にそこまでのパワーが求められなくなったのか。

    著者は、最近の東京の建物は、ブランドの拠点を除けばスーツのような面白みのないものばかりだったと指摘する。建築家が活躍できる場は地方になっていた、と。確かに、建築志望の学生も減っていると聞く。街が発展する勢いが失せると、建築に魅力が感じられなくなるのか。欧米の先進国ではどうなのだろう。

    ただ、地方にしても、大阪万博で太陽の塔を超えるような造形の力が生まれる気はしない。デジタルやバーチャルに対応できる物理的な空間のイメージはなかなか生まれない。愛知万博も何か残っているのだろうか。太陽の塔を許せた時代の迫力は何だったのだろう。

    また、赤レンガの建物は文化財とみなされやすいという皮肉は笑った。
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    投稿日:2020.10.27

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