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李琴峰 / 筑摩書房 (19件のレビュー)
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lonesinker
新宿二丁目にあるレズビアン・バーに立ち寄る女性たちを描く連作短編集。その中にはもちろんレズビアンもいれば、バイセクシュアルも、Aセクシュアルも、トランスジェンダーもいるし、彼女たちの中の多くは当然のよ…うに、日本出身者ではない。性的マイノリティの女たちの、最初から国境で分断されることのないつながり、そうした女性たちを受け入れるアジア最大のゲイタウン二丁目の懐の深さを描き出している。 ただ、ひとつひとつの章で登場人物の背景が懇切丁寧に説明されるようなパターンがくりかえされ、ここに集う人々の多様さを伝えることが目的化されすぎているようにも感じた。せっかく小説なのだから、彼女たちの多様さだけでなく複雑さに触れるような瞬間がもっと欲しかったと思う。続きを読む
投稿日:2023.02.10
c
人は人を変えることができない。できるのはまず自分が変わって、それがきっかけとなって他の人も変わる、そんなことだけだ
投稿日:2023.01.09
八木橋幸子
新宿二丁目のレズビアンバー「ポラリス」に訪れる様々な人たちの話。 私は性の違和感を持ったことがないので、違和感を持って生まれた人の大変さは自分なら耐えられないだろうと思う。自分自身の問題としても大変…なのに社会とも闘わなくてはいけないなんて、ハード過ぎる。 私は人間というカテゴリーでしか見ないので、そういうのは気にしたことがない。セクシャルマイノリティより人間としての性格の方が私にはずっと重きがある。良い人か良い人じゃないかの方がずっと大切なこと。 あまり知識がないので色々な違いとか悩みとか、とても興味深かった。続きを読む
投稿日:2022.12.21
akotan
このレビューはネタバレを含みます
初めての李琴峰さんの作品。台湾出身という日本語を母国語としない彼女が書く圧倒的な語彙力に驚かされる。 そもそも彼女の本を読むきっかけは、早稲田大学の冊子に投稿した文章を読んだから。「早稲田に留学に来た当初拙い日本語で、、、」と流暢さと博識ぶりが溢れた文章。2013年来日とはまだ10年経っていないではないか!興味が湧いた。 新宿二丁目にあるレズビアンアバー「ポラリス」を取り巻く台湾、日本、中国で育った彼、彼女らの苦悩の人生、様々な性自認。7つの短編小説に、過去から現代までの変化の中に作者の思いが込められている。 新宿の道端で人生相談をしているくだりが印象深い。ー神よお与え下さい。変えられるものを変えていく勇気を。変えられないものを受け入れる冷静さを。そしてその両者を識別する知恵を。ー 人は1人では生きられない。見えないが為、知らないが為に他者を傷つけてしまうことがないように生きたい。
投稿日:2022.08.05
信州大学男女共同参画推進センター
◎信州大学附属図書館OPACのリンクはこちら: https://www-lib.shinshu-u.ac.jp/opc/recordID/catalog.bib/BC15106364
投稿日:2022.06.14
rosemacaron092
すごいよかった!!!!!!!!!! 女を好きな女たちの話で、自分が知らなかった色々について触れていたり、トランスジェンダー女性の話が出てきたりして物凄く好きだな…と思った。 夏子の章で、オーストラリア…に行った先で出会った人が、30歳のことを「みにくいアヒルの子がちょうど白鳥になる頃」と表現していてすごく良かった。それを聞いた後の夏子の独白もすごく良い。 三十歳。日本でなら、白鳥も老い衰える頃だろう。そもそも白鳥になんてなれないのかもしれない。生まれてから死ぬまで、ずっとアヒルのままかも知れない。 この独白が日本での窮屈さを表現していると感じてすごく気に入った。続きを読む
投稿日:2022.04.15
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