【感想】空海の哲学

竹村牧男 / 講談社現代新書
(2件のレビュー)

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  • S.S. SHIYU NAR-1009-A

    S.S. SHIYU NAR-1009-A

    空海による密教の中心思想は『即身成仏義』にあるとして、仏教思想の初期から密教への展開と経文の字義に無数の意が内蔵されているということを元に、『即身成仏義』の中の即身成仏頌に示される思想の核について空海自身によりが数々の仏典からの引用で委細を尽くして述べていることを、著者は解説している。続きを読む

    投稿日:2021.05.31

  • 南山坊

    南山坊

    著者は東洋大学学長の竹村牧男氏。専攻は仏教学・大乗仏教思想。著者は「空海の思想に関してまとまったかたちでわかりやすく説明したものは多くない。訳注や現代語訳等は、それぞれのテキストの思想をひととおり解説してくれているが、それらが空海の思想全体のなかで、どのような位置を占め、相互にどのような関係にあるのか、その全体像の見取り図まで示してくれているものは、案外、少ないと思う。(中略)そこで、私は密教に関しては浅学菲才の身であることも顧みず、空海の思想、哲学の比較的わかりやすい本を作りたいと思うようになった。」と述べる。
    本書は二部構成になっており、後半が弘法大師空海の主著の一つである『即身成仏義』の読解で後半への導入してとして前半が置かれている。
    目次  はじめに 今、なぜ空海の哲学なのか
    第一章 空海の生涯と著作
    第二章 密教に至る仏教史 顕教から密教へ
    第三章 仏教における「即身成仏〜」の思想史
    第四章 空海の密教思想
    第五章 空海の即身成仏思想
    第六章 「即身成仏」の教証ー『即身成仏義』を読む 一
    第七章 六大無礙の真意ー『即身成仏義』を読む ニ
    第八章 三密加持の実相ー『即身成仏義』を読む 三
    第九章 曼荼羅世界の風光ー『即身成仏義』を読む 四
    第十章 『即身成仏義』の本旨
    あとがき
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    投稿日:2020.03.19

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