【感想】詳説 日本仏教13宗派がわかる本

正木晃 / 講談社
(3件のレビュー)

総合評価:

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ブクログレビュー

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  • 敬仲子

    敬仲子

    このレビューはネタバレを含みます

    奈良仏教系
    法相宗:唯識曼荼羅図または弥勒菩薩:慈恩大師基、道昭:奈良興福寺:実在するのは私達の心、唯識のみとし深層意識の阿頼耶識が迷いと悟りの根源であり、ヨガ修行によって体得することを目指す。
    華厳宗:盧舎那仏:法藏、道璿:奈良東大寺:華厳経が説く、壮大かつ多層的な蓮華蔵世界。一即多、多即一のあらゆる事象が互いに混じり合い転変している。
    律宗:盧舎那仏:道宣、鑑真:奈良唐招提寺:信者・僧のための戒律を重視。日本仏教では戒律が軽視される傾向にある。
    密教系
    天台宗:多数:慧文、最澄:大津比叡山延暦寺:法華経を尊崇。諸法実相でありこの世はあるがままの姿、万人成仏であり万人がいつかは成仏できると説く。現世肯定的。
    真言宗:大日如来:空海:和歌山高野山金剛峯寺:真言や曼荼羅を使い心身で直に真理を体得する。今生で悟りを開ける即身成仏、密教秘儀による鎮護国家を説く。
    浄土教系
    融通念仏宗:十一尊天得如来:善導、良忍:大阪大念佛寺:一般人でも行える称名念仏を説く。一人の念仏が万人の念仏に融通できる。勧進聖が各地を練り歩き布教。
    浄土宗:阿弥陀如来:法然:京都知恩院、東京増上寺:称名念仏により極楽浄土へ行けると説く。他力と専修念仏が教義。念仏を唱える努力が大事。
    浄土真宗:阿弥陀如来:京都東西本願寺:親鸞:極楽浄土への往生には、自力で修行をせずとも、念仏により阿弥陀如来の本願による絶対他力を説く。本願を信じる心が大切。
    時宗:阿弥陀如来:一遍智真:藤沢遊行寺:ただ南無阿弥陀仏と唱えれば信心がなくとも極楽浄土へ往生できる。踊り念仏で布教
    禅宗系
    臨済宗:釈迦如来:臨済義玄、栄西:京都南禅寺:戒定慧の定(瞑想)を重視。師からの課題・公案を座禅修行で解き明かす。
    曹洞宗:釈迦如来:蘭渓道隆、希玄道元:福井永平寺、横浜總持寺:黙ってひたすら座禅する黙照禅(只管打坐)日常生活も修行という生活禅
    黄檗宗:釈迦如来:黄檗希運、隠元隆琦:宇治萬福寺:念仏を唱えながら座禅を組む、念仏禅。
    日蓮系
    日蓮宗:大曼荼羅:日蓮:身延久遠寺、東京池上本門寺:法華経を絶対視。現世軽視と浄土宗はじめ他派を批判

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    投稿日:2021.01.25

  • reso100

    reso100

    曹洞宗に縁が出来たので調べておこうと考えて読んでみた.永平寺が中心だと思っていたが、總持寺(そうじじ)もある.1246年に希玄道元(きげんどうげん 1200~1253)が吉祥山永平寺(きちじょうざんえいへいじ)を、1301年に瑩山紹瑾(けいざんじょうきん1268~1325)が總持寺を建立し、それぞれ高祖、太祖を称される由.名僧として、鈴木正三(しょうさん1579~1655)があげられていた.仏教伝来後の歴史を何とか把握できたと思っている.続きを読む

    投稿日:2021.01.12

  • 木林森

    木林森

    基礎知識が無く、理解できなかった所が多々あったけど、日本の仏教の全体的な流れがなんとなく、わかった気がする。

    投稿日:2020.06.22

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