【感想】推しが公認ストーカーになりました (1)

至極まっとうに（？）オタ活をしている主人公を、当の推されている側がストーキングするまで執着していたという逆転ストーリー。これで主人公が気づいていなければホラー一直線だったわけだが、早々にバレて一気にラ…ブコメ展開へ。やってることは冗談抜きで通報モノなのだが、本性を知ってもなお推し続ける主人公の心の広さはまさにオタクの鏡。続きを読む

近頃話題になった某作品を思わせるスタートをしたと思っていたら、推しアイドルのストーキング行為発覚という衝撃展開！からそのストーキングにも理由があって……とインパクトは充分な本作
序盤では主人公の空のア…イドルへの入れ込み具合に引いていたら、それ以上にアイドルのモコのストーキングっぷりに引いてしまう展開

でも、よくよく読むとモコってストーキングが趣味のタイプってわけじゃなくて、空への依存が激しすぎるタイプなんだよね
最初のファンである空が居るからアイドルを頑張れる。でも、空の応援を感じ取れないと頑張れない。だからストーキングしたり、空のグッズを集めてしまう
そして空はモコがアイドルとして輝けば輝くほど喜ばしい
これって確かにモコが言う通り、ウィンウィンの関係と言えるのかもしれない

と言っても推しアイドルにストーキングされてる状況ってやっぱり可怪しいんだけどさ！
ある日、家に帰ったらアイドルが自分の下着を物色してたとか流石に奇想天外すぎる(笑)

まあ、色々とおかしな状況であっても空がモコを推し続けて、モコがアイドルとして頑張っていれば何も問題はないのだけれど、それだけで収まってしまったら面白くない
モコにとって空は唯一の存在なんだけど、空にとってはモコは一番推してるアイドル。唯一と一番という微妙なズレが有る
だからモコからすれば、空が別のアイドルを推してしまうのではないかという不安感はどうしても存在してしまう

それが描かれたのが中盤からの展開であり、次巻に続く要素となってくるわけだね
空の前に姿を隠して現れた流花の思惑とは何なのか、この事態に空はどう対応するのか、そしてモコが二人の様子を見てどんな勘違いをしてしまうのか気になる所続きを読む