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大道珠貴 / 講談社文庫 (4件のレビュー)
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りんり
居酒屋探訪というものの、どちらかと言えば作者の生い立ち、来し方を書くことに主眼が置かれていて、不思議な印象の本。
投稿日:2012.06.30
yumi
久々に、読みながら眉をしかめてしまった。 自分のこと、自分で「すごい変わってるでしょ。変人でミステリアスでしょ」と書きたがってる感じムンムン。 品がないです。 居酒屋探訪というタイトルなのに、食べ…物に対してあれやこれやと文句が多く、ちっとも食に対する興味が伺えん… この人の小説けっこう好きなのに、これは残念。続きを読む
投稿日:2011.07.13
南青山
なんだこいつ?という感想を読者の半数以上が感じそう。飲み方もアル中に片足突っ込んでそう。でも居酒屋描写はかなり秀逸で読ませるので評価する。
投稿日:2010.11.05
忍田鳩子
すごい人に出逢ってしまった。タイトルにだけひかれ、図書館でなかみも見ずに借りてきたが・・・この人、プロなんだよね? もちろん、人生のたたずまいは人それぞれ。なにをどんなふうに思っていても、どう考えても…まったく自由であるし、その人だけのものだと思う。ただ、ものを書くという作業は・・・そして、人に見せる(金をとる、とらないにかかわらず)ものは、その「ただひとつの自分だけの考え方」を、どうしたら同感させられるか、どうやってうならせてやろう、という気持ちに突き動かされて書くものだ、と、「私は」いままでそう思っていたのだけど・・・ いや、すごかった。どういうコンセプトで書いたのかは知らないが、自分の生い立ち、親への恨み節、自分という人間はとにかく人とは違うのよ、好きな人と以外しゃべりたくないの、食べ物もまずいものは食べたくないの、不幸な顔した人とは知り合いたくもないの、私は死ぬのが怖いの、アネゴって呼ばれてたこともあったの、パリにいっておみやげ買うバカな日本人と一緒にしてもらいたくないの、でもルーブル美術館でひとりぼっちにされたら泣いちゃうの、あんまりしゃべらないけど、たまにしゃべると人をどん底に突き落とすようなこと言っちゃうの、だから私の取り扱いには注意よ。でも酔ったらスケベなことも言っちゃうの、セックスのことも書いちゃうの。驚くべきは、作者が執筆当時四十になろうとする年で、こんなことをここまで下品に書けてしまう幼さだ。 確かに、こういうスタンスが売りの作家もいるとは思う。だが、小説を書く人間が、ここまで他者性がなくて本当にいいのか? とにかくすべてのページが不愉快になるし、むしろ読了までずっと驚きっぱなしだった。いつかひっくり返してくれるんだろうと。 しかし、自己愛だけの内容は、文庫版のためのあとがきでもっとひどくなっていた。この人は真性なのだ。さぞかし生きるのがつらいことだろう。そして、「小説家にはこの感性は絶対必要」と、ひとり悦に入っているのだろう。 当然のことながら、解説はなし。とにかく、これは読んでみることを逆におすすめする。内容とは関係ないところで、目を見開けること続出になるはずだ。続きを読む
投稿日:2010.09.09
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