【感想】名前のない女たち

中村淳彦 / 宝島社文庫
(9件のレビュー)

総合評価:

平均 3.2
3
0
3
2
1

ブクログレビュー

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  • 彩波(いろは)

    彩波(いろは)

    このレビューはネタバレを含みます

    個人的に、自分の知らない世界、とやらにはものすごく興味があるので、読んでみた……が、正直、期待はずれ。

    この微妙なモヤモヤ感の原因をいくつか感じたので、簡単に。
    まず一つめに、この作者さん……というか、ライターさん……というべきなのかもしれませんが、インタビューしなれてないなあ……という印象でした。
    まあ、読んでいると、こういう企画物やったの初めてみたいなので、仕方がないかなあ……と思ったりもしますが。

    あと、ちょっとぶ厚めの本ではありますが、20人もの人のインタビューを入れているせいで中身が薄まってしまっているせいもあるのかなあ……って思いました。
    なんというか、本人が話しているだけの表面的なインタビューじゃなくて、もうちょっと内面に突っ込むようなインタビューをするとか、社会問題と絡めたインタビューとか、してくれたら嬉しかったかなあ……と。

    それともう一つは簡単に「分裂する女」とか書いてるけど、なんかこれ、医学的な意味でいう「分裂」とはちょっと違う気がする……と思ったので、いろいろ知識を深めた上でのインタビューしてくれた方が通好みな気がしました。
    まあ、その代わり、インタビュアーが鬱陶しくなりすぎて、それはそれで好き嫌い分かれそうですけど(苦笑)

    まあ、なんにせよ、もうちょっと面白くする要素がいっぱいあったのに、もったいないなあ……と思いました。

    でも、インタビュアーの力量ってやっぱり数をこなせば上がってくるものだと思うので、これからに期待……ですかね。
    まあ、個人的には一番、新しい本を読んで、この人がどれだけ伸びたのかを確認してから、他を読むかどうかを判断したい気分ではありますが。

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    投稿日:2015.11.05

  • キじばと。。

    キじばと。。

    2000年から2002年にかけておこなわれた、企画モノのAV女優20人へのインタビュー記事をまとめた本です。

    通りいっぺんのインタビューではなく、彼女たち一人ひとりの生い立ちに深く立ち入る本書の手法は、永沢光雄の『AV女優』(文春文庫)を踏襲したものですが、やっぱり壮絶な内容に言葉を失ってしまいます。

    昔「お世話」になっていた女優が子宮破裂で引退していたということを本書で知り、いたたまれない気持ちになりました。
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    投稿日:2015.02.12

  • mkinoko

    mkinoko

    企画物AV女優へのインタビュー本。
    最初の結城杏奈の部分にものすごい衝撃を受けた記憶。
    壮絶な半生をあっけらかんと語る彼女を見ていると自分も頑張らんとなぁって気がしてくる。

    投稿日:2012.05.14

  • 有坂汀

    有坂汀

    今年これが原作になった映画が公開されたんでこのシリーズを読んでみたんですけれど。いやはや…。インタビューに答えてくれる女性たちの生育暦や性遍歴があまりにも壮絶でドン引きしましたね。

    『内容(「BOOK」データベースより)
    名前さえ紹介されることなく、アダルトビデオの内容にあわせて時には女子高生、時には人妻に変身する企画AV女優たち。日雇い労働者のように、呼ばれた現場で過激なセックスを披露して、けっして高額ではないギャラを手にして消えるように辞めていく彼女たちは、何故、セックスをするという職業を選んだのか。セックスを職業に選んでしまった彼女たちが赤裸々に語る、驚くべき生と性。』

    今年、このシリーズが原作の映画化されたので、
    この本をを今読んでいるんですが、いやはや…。企画もののアダルトビデオの裏側がこれでもかといわんばかりにあらわになっているのと、女優たちの経歴の一つ一つがどれも壮絶そのもので、読んでいて非常に気分が重くなりました。しかし、彼女たちの存在から目を話せない自分もいます。

    このシリーズは読み次第、順を追って紹介していきますが、しんどいものになるでしょう。でも、書いていきますので、よろしくお願いします。
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    投稿日:2011.07.13

  • office4690

    office4690

     田舎者女の章では、新聞配達の奨学金で専門学校に通うが肉体的に辛いのでお金は親に一括返済してもらい、借金を返すために手取りが良い仕事を選んだ。と短い文章で書くといかにも「それじゃダメじゃん」となる。しかし、話はそれだけでは終わらない。

     性を売る仕事に就く彼女たちの悲惨な家庭環境であったり、壮絶な学校でのイジメとか読んでいて気分も悪くなる。彼女たちはそれらに打ち勝つのではなく、一般人に言わせると更なる深みへと落ちていくのだ。誰も幸せになれないし、まったく救われない。
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    投稿日:2010.09.03

  • yonosuke2019

    yonosuke2019

    精神的ブラクラ(古い表現だな)。対象も病的な子を選んでいるんだろうけど、ライターの姿勢がなんともいえない感じ。「見下げる」とかってのがキーワードでねえ。共感にとぼしいというかむしろ嫌悪みたいなものを強く感じたりする。続きを読む

    投稿日:2010.03.05

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