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ペニー・ジョーダン, 富田美智子 / ハーレクイン (2件のレビュー)
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愛した夫(ヒーロー)から別れを告げられ一人で娘を育てたヒロイン。 娘が大きくなった頃ヒーローが再び現れ…という設定は同作者の「眠り姫は目覚めた」と似ている。 眠り姫~の方のヒーローの身勝手さには怒りすら感じたけど、こちらのヒーローの事情は複雑。 でもヒロインを傷付けたことは事実なわけで。 捨てたこともだけど「信用」してなかったことにも。 こういうヒーローには自己憐憫に浸ってるんじゃない!と喝を入れたくなります。 好きじゃない。でもストーリーとしては大好物です(笑)
投稿日:2020.10.10
megumi33
とても素晴らしい作品です。 裏表紙の作品紹介を一読しただけだと、ハーレの王道の別れた夫が妻を利用しようとしたり、強引に復縁を迫る話なのかな、、、と、誤解しそうになりますが-笑 実際は、自らが遺伝性の病気の保因者だと知ったヒーローが妻を愛するがゆえに「愛がなくなった」と偽りの理由を告げ離婚を申し出たのが真相です。 ヒロインは離婚後も長年、夫には別の愛する女性が現れ、そのために離婚したのだと信じていました。 再会するまでの間、彼女はひそかに夫の子を出産し、シングルマザーとして懸命に娘を育てていました。 物語りの幕開けはその娘ジェシカが19歳の大学生になったところです。 これも通常のハーレのように、まだ二人の娘は幼い女の子なのかなという予想は見事に裏切られました。 遺伝性の病気を子孫に伝えないために、生涯子供を持たないと知ったヒーローの我が子と対面した驚き、歓び。 更にヒーローが別離を切り出した真の理由を知るまでのヒロインの深い絶望と悲しみ。 主役カップルのそれぞれの感情が縦糸と横糸のように複雑に交錯し合い、一つの感動的な物語りを織り上げています。 恋愛小説というよりは家族小説、医療、生殖医療をとりあつかった作品といえるのかなと思います。 しかし、そんなことを前面に出したら、読者はまず本書を手に取ろうとはしないでしょうし(かく言う私自身、作品紹介から愛欲小説なのかと勘違いしてしまいました)、それは仕方ないのかなと思います。 良い意味で期待を大きく裏切ってくれる名作です。 それもそのはず、本書は「伝説の名作選」だそうで、過去の名作を厳選してリバイバルする企画の一冊だとか。 なるほど、と納得です。 こういう感じの作品も是非、これからどんどん読んでみたいなと思います。
投稿日:2020.01.05
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