【感想】シャクシャインの戦い

平山裕人 / 寿郎社
(3件のレビュー)

総合評価:

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ブクログレビュー

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  • fujitatetsuya

    fujitatetsuya

    「私たちは、シャクシャインの戦いの事実を知ることで、現代に対する歴史認識を磨き、先住権にまで目を広げることが求められているのである」

    2023年の神保町ブックフェスティバルにおいて寿郎社の売り場はひときわ異彩を放っていた。ラインナップの純北海道的な個性ももちろん、寿郎社の方の熱意に撃たれて2冊を購入したうちの一冊が本書。

    手に入れて確かな満足がある一冊でした。神保町でのセールストーク「シャクシャインの戦いだけに絞って書かれた本は、いまこの一冊しかない」。なるほどその通り。内容的にもこの戦いを多方面から分析する手法は重厚であり、大きな東アジア的地理関係の中で意味を見出そうとする、射程の広さも学びが多い。

    冒頭に引用した通り、われわれ「和人」に対しての痛烈な問いかけが、ここにはある。耳にやさしい内容ではないが、論難されるような調子でもない。謙虚に学ぼうとする読者にたいして、その気をアシストしてくれるような本だと感じる。
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    投稿日:2023.11.19

  • yoshidamasakazu

    yoshidamasakazu

    平山裕人 シャクシャイン の戦い

    シャクシャインの戦いの経緯と影響について論じた本。シャクシャインの戦いは 自由交易権をめぐるアイヌと松前藩の戦い。


    著者は シャクシャインの戦いを、先住民族と国家の戦いとして見ている。松前藩に与えられた黒印状が 国家の権威であり、侵略戦争の大義名分となったという論調


    異民族を保護しているという国家の上から目線が、ゴールドラッシュの利権と絡んで 侵略国家化している。近代における資本主義の兆候を示しているように読める。そのためには、アイヌ民族の根絶を言葉にしたり、アイヌの風習を悪用して 騙し討ちするのは、気分が悪くなる




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    投稿日:2023.02.17

  • mark55skywalker

    mark55skywalker

    シャクシャインというアイヌの首長が幕府(松前藩)に対して反乱を起こした、とうことぐらいしか認識してなかったが、そもそも侵略したのが和人であって、商場交易というのも松前藩が勝手に設定し、アイヌから自由な交易の権利を一方的に奪い、しかも物々交換の比率も和人の言うがまま。シャクシャインの戦いは奪われたものを取り返す為の戦いだったんですね。続きを読む

    投稿日:2017.11.26

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