0
井上智洋 / 講談社選書メチエ (8件のレビュー)
レビューを書く
商品詳細ページへ戻る
総合評価:
"powered by"
Tomoki
このレビューはネタバレを含みます
MMTが主流派と論争を起こしているのは、主に以下の3点。 ・財政的な予算制約はない。 自国通貨を持っている国は、キーストロークで無からお金を作り出している。よって利払いや借金の返済に充てられる。ただし、国債を発行しすぎるとインフレになる恐れがあるので、インフレにならない程度に。 ・金融政策は有効でない。 両派とも中央銀行が利子率をコントロールできることは認めているが、貨幣量をコントロール可能かどうかが一つの争点(主流派は利子率に基づいて貨幣量を決められると主張)。それ以上に、金利のコントロールで物価をコントロールできるか。 ・雇用保証プログラムを導入すべし。 賃金の体系や職務内容に課題あり。
投稿日:2024.04.29
sugar41
何冊かMMT(現代貨幣理論)の本を読みましたが、その中では、これが一番。 これまで読んだMMTの本は、MMT派の人が書いた本だったこともあり、「MMT最高!」的な論調でしたが、本書の著者である井上氏…は、主流派の経済学をかなり尊重した立場で書いていることもあり、MMTに対する客観的な目線を非常に大切にしている印象を受けました。 また、井上氏から見た、MMTについて「納得できるどころ」「納得できないところ」を理由付きで説明しており、好感のもてる書き方になっていました。 MMT派が主張するジョブ・ギャランティについては、井上氏がベーシック・インカム推進派ということもあり、その欠点が、かなり明確に示されています。 これまで読んだMMTの本から、「MMTの良し悪しはよくわからんが、ジョブ・ギャランティだけは、もしかしたら良い施策かも」と思っていたのですが、井上氏の指摘を読んで、「やっぱりベーシック・インカムの良いかも」と思い直しました。 ジョブ・ギャランティとベーシック・インカムの成り行きについては、今後もしっかり追っていきたいと思います。 なお、MMTについては、まだまだわからないことがいっぱいですが、「そもそも貨幣とは何か、貨幣はどのように発生したのか」を理解することが、MMTを理解する上でのカギだという気がしてきましたので、そのあたりを考えつつ、他のMMTの本にも当たってみたいと思います。続きを読む
投稿日:2023.10.05
イリス
回りくどい言い回しが多くて読みづらい。口語文に近く、誰かちゃんとした編集者がいなかったのかと思った。著者にはかっこいい言い回しなのでしょうね。
投稿日:2023.08.02
calfehill
極端なインフレさえ起きないように注意する必要はあるが金融機関は事実上無限に国債を受け入れることができるという話は面白かった。中央銀行が操作できるのは金利であって貨幣量ではないという点は主流派とMMT論…者で概ね共有しているらしく、争点は金利操作のような金融政策によってインフレ率や失業率のコントロールが可能かという点にあるというように理解した。続きを読む
投稿日:2021.07.17
りゅう
文章でユニークさを出そうとしているけど、好みではありませんでした。 ただ平易にわかりやすくMMTとアメリカの主流派、ヨーロッパの主流派、日本の主流派を対比させながら解説している点は素晴らしいと思います…。 著者個人のMMTのレンズを利用した時の経済政策、金融政策提案がなかなか腑に落ちてはきませんでした。 少なくともMMTがベーシックインカムを明確に否定している旨は記載しながらも自分の理想であるBI導入に関する提言にしても良いのではないかとは思います。 続きを読む
投稿日:2021.06.06
TAISEI
MMTについての概略が書かれた本。 ①財政的な予算制約はない ②金融政策は不安定である ③雇用保証プログラムを導入するべき この3点が主要な論点だが、個人的にはMMTは全面否定できず、従来の主流派経済…学よりも現況をリアルに捉えてる部分もあると思う。もう少し詳しく知りたくなった。続きを読む
投稿日:2021.03.23
ポイントが追加されました。ポイント明細ページからご確認いただけます。
クーポンコードの形式が正しくありません。半角英数12桁で入力してください。
エラー(エラーコード: )
本棚を開くには、画面右上にある「本棚」ボタンをクリック
スマートフォンの場合
パソコンの場合
このレビューを不適切なレビューとして報告します。よろしいですか?
ご協力ありがとうございました 参考にさせていただきます。
レビューを削除してもよろしいですか? 削除すると元に戻すことはできません。