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瀬戸内寂聴 / 講談社文庫 (1件のレビュー)
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まいこ
瀬戸内寂聴の小説ってこんなに面白かったんだ!? 祇園を中心とした京都の文化についても教えてくれて、ちょっとした観光ガイド本にもなっている。 そして舞妓さんや芸妓さんのお着物の描写が豊富で読んでいて飽き…ない。さらさらといろんなお召し物がでてくる。夏塩沢、ふむふむ、勉強になる…。 昭和四十六年に書かれているけれど、いくつか時代遅れとなった言葉がある他は古さも感じない。敏子の失恋には全く境遇の違う私でさえ胸がじくじくと痛むほど感情移入してしまっていたほど。 寂聴先生が領収書など取らず自腹で祇園へ通っていた話は林真理子のエッセイでも読んでいたけれど、その価値がよく分かる。読めて良かった!続きを読む
投稿日:2023.05.22
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