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曽我謙悟 / 中公新書 (13件のレビュー)
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公共分野に関わるかもしれない人で、今の行政機構に詳しくない人にとてもおすすめです。 著者本人も書いていましたが、地方自治体の在り方について解説するのみで、そこに正負の感情はなく、読みやすかったです。中…立な視点でバランスよく書かれていると感じました。 学び ・政党政治の観点から見た国と地方の違い(議会と首長に捻れが起きやすい等) ・国、県、市町村の役割の違い ・地方自治体の成り立ち ・人口は目標になりやすいが、住む人の性質を考えないと行政が立ち行かない ・地方交付税を用いた地域再分配の仕組み続きを読む
投稿日:2024.04.22
Tomoki
このレビューはネタバレを含みます
研究アイデアが湧きそうな本。たまにこの本に戻って来たい。 ・首相公選制は議院内閣制の拡張とも大統領制の拡張とも見れる ・現行の市議会選挙は当選者の得票に死票を多く抱えているという意味で非効率 ・知事の党派の変遷
投稿日:2023.06.24
り
M+1原則 市町村議会の票割りのとこ面白い。選挙見るの楽しくなりそう 何かと話題になる「ツタヤ図書館」、指定管理者制度とかでやってるのね
投稿日:2023.04.04
ペラート
・本書は、1700自治体のそれぞれの状況や課題を綴った軽い新書だと思っていたが、そうではなかった。地方政府の行政学入門書(選挙・政党制度の扱いもあり)とでもいうべき内容となっていた。なかには抽象的・理論的な議論もあり、なかなか読みごたえがある。 ・思ったこといろいろ 地方議会では政党制が確立していないことが問題だという。地方では議員が個人バラバラに動き、政党による議員教育や政策提案、拒否権発動が起こりにくいため。普段地元の様子を見ていると、確かにその通りだ。 地方行政では、NPM(民間の手法導入)が興味深かった。日本は他国に比して民間事業者の活用が委託という形で進んでいたらしいが、1990年代以降、実施のみを任せる委託だけでなく、立案・資金調達から任せるNPOの活用が始まっていったという。個人的に興味のある指定管理者制度では、有名なツタヤ図書館の事例が出てきた。他にも、金融機関が事業収益性を統制しようとするPFIの仕組みも面白かった。これらの分野はぜひ勉強してみたい。 広域自治体は教育・警察、基礎自治体は福祉が予算的にメインとなるという話も面白かった。予算だけでなく各分野における職員数の分析もされている。開発政策、福祉、まちづくりの3分野の話も興味深く読んだ。 第四章の地方政府間関係では、国別の自治体の形態(数や何層性かなど)、広域連携(ゴミ処理の連携と紛争による分裂)、合併の分析などが触れられている。あまりタイムリーではないが興味深い。自治体は、横並び的性質があるというのも分かる気がして面白かった。地方自治体は、近隣自治体の動向を伺い自分だけ過度に飛び抜けないように政策を進めていく傾向があるというのだ。もし「飛び抜けた」政策を行った自治体があれば、水平的にその斬新的な政策が広まっていくともいう。地方行政版のインクリメンタリズムとでもいうべきなのか。 第五章は中央・地方関係の記述。 ・終章では各章の内容がまとめてあり、ここを読むだけで本書の要旨が分かるようになっている。本の構成として非常に優れている。
投稿日:2021.06.12
中尾
地方自治体の歴史や政治制度、諸外国との比較などコンパクトにまとまっている。あんまり注目してこなかった分野だが、結構面白かった。特に都市計画や地方活性化などに直結するため、ビジネス的な視点で見てみても面…白そう。続きを読む
投稿日:2021.04.07
けい
非常に勉強になった。今の地方政府が、どうしてこのような形・制度なのかわかった。縦割りも平素の行政サービスには最も効率的。事態対処のたびに、横断的業務に発展がみられればいいなあ、と思う。
投稿日:2020.12.13
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