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姫野カオルコ / 講談社文庫 (5件のレビュー)
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kohei1813
著者自ら述べているように処女三部作の一作目にあたる作品。解説にもあるように、この物語は著者自身の体験が色濃く反映されているようである。しかし、後の作品のように性表現はまだそれほどない。本作は後でつまら…ない男だと気づく男に恋してしまったあげく男の心変わりにあい傷つく主人公が、そのことがきっかけで自我に目覚め両親からの自立を果たそうとするところで終わっている。直木賞の受賞で露出が多くなったが、容姿は悪くないのにジャージ姿ということが多いらしく、もう女を捨てているのだろうか、それでも注目の作家である。続きを読む
投稿日:2014.03.06
sankakusui
10年ほど前読んで印象的だったからここへ記録しておこうと思ったのに、本のタイトルも作者名も思いだせず見つけるのに苦労しました。 確率の低いくじを引いた時、それが幸せな事か不幸な事かは分からないんだけど…それはいずれにせよアタリのような気がする。たいていの人が引くくじは、平凡な人生というはずれくじなのだと、自分に避けようがない不幸が降りかかった時、そう思うことに決めた。と考えた時に、頭に浮かんだ本。 タイトルが素敵なのだが、今は改題されているようです。続きを読む
投稿日:2012.06.21
nao
酷い親。自分ばかり大好きな。自分がこうならないようにしたい。 どうかこの主人公がこの後幸せになりますように。
投稿日:2009.12.04
rntnk0228
高校生の頃、何げなく手に取った本。 読み終わった時、涙が止まらなかった。 別に両親に虐待を受けたわけじゃないし、充分な生活を送らせてもらってる。でも、親といるのが苦しい、と思っていた。養ってもらって…いるんだから我慢しなくちゃいけないと思いながら早く自立して家を離れたいと強く思っていた。そう思ってしまう自分が恩知らずみたいで苦しかった。 主人公の苦しみが自分と重なって、自分ひとりが抱えているわけじゃないんだと思えた。つらくなると本を開いて涙を流した。 主人公がある恋愛体験を通して、親からも自分からも解き放たれる物語。やや重いけど読み応えアリ。続きを読む
投稿日:2007.10.02
ayapeke
偏って厳格すぎる育てられ方をすると、人間関係がぎこちなくなってしまうのだな。 思い当たるふしあり。
投稿日:2007.02.24
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