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近藤好和 / 中公新書 (4件のレビュー)
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うりい
天皇の装束による可視的身分表示は徹底されていた。天皇のみのレガリアはあっても上皇・法皇のみはない、さらに退位して天皇以外の装束を着用するにも布衣始めを必要する、との要旨かなと。 装束をどういうルールで…着こなしていたのかがよく整理できる1冊だと思います。 イラスト・漫画を描く方には描き分けにもおすすめしたい。天皇に特化してるんでわかりやすいし。こういうときにどんな格好するの?文様のトーンはどれを選べばいいの?カラーはどれだ??そんなところがわかる。ただし用語や部位の図示は少ないので、事典みたいに都度参照する使い方には向かない。装束事典はまた別に用意するようかと思います。続きを読む
投稿日:2020.10.28
ユズコ
今ではほぼ皇族の方しか着なくなった「おひなさまが来ている服」、衣冠束帯とか十二単とか言われている衣服(男性のものがメインだが)。 あの装束は身分によって身につけられる種類や色などがきっちりと決まってい…た。 その頂点にいた天皇が着用していた装束について書かれている。即位時、公的な行事、プライベート、上皇や法皇になってからなど、場面場面によって着る服別にとても丁寧に書かれていた。 ただ、写真や図は多くないので、もし装束の写真などが載っている別の本を持っているならそれを脇に置いて読むといいかもしれない。続きを読む
投稿日:2019.08.27
horinagaumezo
江戸時代までにおいて、「装束」は、可視的身分標識として政治的機能を持つものであった。そうした装束の機能をもっとも体現している天皇の装束に着目し、歴史的に天皇はどのような装束を着用し、それがどのような政…治的機能を持ち、天皇の生涯とどのように連動したのかを考える。 天皇の装束としては、冕服、束帯、御引直衣の3種類しかないのだという。そして、上皇となると、その縛りから解放され、臣下と同じような装束を身に付けるようになり(そのための儀式が布衣始)、法皇になればそれに応じた法体装束を身に付けることになったという。 天皇の装束についてかなり細かいところまで解説されており、興味深い内容だった。中近世の装束には、現代の衣服とは比べものにならない政治的機能があったのだということがよく理解できた。 ただ、それぞれの装束の細かい内容は、文章で読んでもなかなかイメージがしづらく、もっと図や写真がほしかった。続きを読む
投稿日:2019.06.11
中央公論新社
過去の歴代天皇は、譲位すると上皇となり、晩年に出家して法皇となる場合もあった。天皇の生涯をたどり、装束の持つ意味を考える。
投稿日:2019.05.27
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