【感想】大学1年生の なっとく!生態学

鷲谷いづみ / KS生命科学専門書
(1件のレビュー)

総合評価:

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ブクログレビュー

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  • やすお

    やすお

    絵が豊富ながらも生態学の本格的な入門書。高校生時代生物を専攻していなかった私にとっても非常に分かりやすい本となっていました。
    著者が信頼と実績の鷲谷いずみさんであること、最終章に今日最も生態に影響を与えている「人新世」の話があるのもいいですね。鷲谷さんは「さとやま」に関する本も書いていますが、適度な撹乱があった方が生物多様性にとっても良いそう。
    またコラムで数式の記載もありますがきちんと解説がされていて高校数学が分かる人であれば特に理解に苦労はしないです。
    今日特に人間の活動によって引き起こされるカスケード絶滅連鎖をなんとしてでも食い止めないといけないですね。確かに人間の活動が活発化してきた約1万年前から人間による環境への影響が大きくなってきましたが、生物多様性が本格的に脅かされるようになってきたのは産業革命以降、特に第2次世界大戦以降の話です。つまり今日の資本主義システムによる生活を放棄し、さとやま復興の活動などをすれば、また生物は豊かさを取り戻します。それができなければ人類だけでなく、ペルム紀に匹敵する生物の大絶滅が発生する。さて我々はどちらを選択するのでしょうか。
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    投稿日:2021.03.20

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