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宇都宮芳明 / ちくま学芸文庫 (3件のレビュー)
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総合評価:
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志鳳
放送大学のテキストとして執筆されたということで、非常にまとまりのある、読みやすい書籍である。「人間とは何か」の議論は、「人間の本性」と「人間らしさ」とに分けて考察し、倫理学が問題にするのは後者であると…論じる。そこから、自然主義、歴史主義、実存主義について概説し、最終的には人間を「人と人との間」として捉えたうえで、全ての人間に対する尊厳から導かれる「人類倫理」を主張する。書名の通り、倫理学の入門書として優れていると考える。続きを読む
投稿日:2024.03.25
Go Extreme
このレビューはネタバレを含みます
倫理学がたずねるもの: 人間とはなにかという問い 人間としての本性 人間らしさ 人間性について: 自然主義の見方 歴史主義の見方 実存主義の見方 自然主義(1)―アリストテレスの倫理: アリストテレスの人間観 人間の徳 問題点の検討 自然主義(2)―エピクロスとストア派の倫理: ヘレニズム時代の倫理 エピクロス ストア派 主我主義と主他主義: 主我主義 主他主義 主我と主他 自然主義(3)―功利主義の倫理: 功利性の原理 最大多数の最大幸福 ミルによる修正 功利主義批判と義務論: 幸福と快 行為と理性 義務論の考え カントの倫理学: 義務と善い意思 定言命法とその定法 自律と理性信仰 歴史主義と倫理: 歴史的相対主義 唯物論的歴史主義 歴史主義に対する批判 実存主義と倫理: 実在の本来性―ハイデッカーの場合 実存の理由―サルトルの場合 実存主義の批判―他者の問題 人「間」と倫理: 回顧と展望 人「間」としての人間 フォイエルバッハの考え 「私と汝」のその後の展開: ブーバーの私と汝 実存主義と汝 残された問題 役割関係と役割倫理: 役割関係とペルソナ 役割行動と役割期待 残された問題 和辻倫理学: 人間存在の根本構造 人倫的組織 和辻倫理学における人格 社会倫理と人類倫理: ベルグソンの社会的道徳と人類道徳 役割倫理としての社会論理 人類倫理への道
投稿日:2021.12.29
morimotoseiichi
某非常勤先の2019年度基礎共通科目の運営費にて消耗図書資料として購入。2019年7月8日(月)に読み始める。
投稿日:2019.07.02
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