【感想】人生の値打ち

曽野綾子 / ポプラ新書
(3件のレビュー)

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ブクログレビュー

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  • コルベット

    コルベット

    合意についての考察は
    目から鱗が落ちました。

    特に仕事の上で本当に
    それでいいと合意する
    ことって少ないかも。

    相手の言い分に譲れる
    箇所をなんとか見出し、

    身体の疲れも相まって
    この辺で折り合おうと
    いう心理的地点に達し、

    そして、自分が一応は
    納得したことに納得し、

    それでどうやら世の中
    のことは進んで行くと。

    だから、たとえ合意に
    到達しなくても、その
    商談は無駄に非ず。

    この辺で折り合おうの
    心理的地点に近づいて
    いるはずだから。
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    投稿日:2023.11.20

  • 横

    女と男に区別はあっても、差別はない。帯には、女も男もなく、人間として「孤高」を愉しむための21話とあります。「身のほど」を知る人こそ厄介な世の中の「骨頂」を味わえるとも。

    気になったことばは以下です

    ・イジメはなくなることはない、なぜなら、イジメは人間にとって楽しい行為だから。
    ・でも楽しくてもやってはいけないことが世間にはたくさんある
    ・男女は対立すべきものではなく、補って存在するものだろう
    ・この世になくていいものは一つもない。すべて存在するものは良きものである
    ・或る人間的な魅力(知識、外見、物腰、優しさ、気品)が政治にも外交にも或る力を及ぼすことは大いにあるとおもう。これに加えて最近では徳の力というものも私は感じている。
    ・勇気の定義はいろいろあるけれど、人とは違う人生を選びます、という意思表示である
    ・すべてのものには、代償を払わなければならない
    ・多くの男性たちは、仕事のためには仕方なく、暑さも食事のまずさも、生活上の不便もしのぶ。それらの代償を払わなければ、何一つ手に入らないことを知っているのである。
    ・世の中は決して理屈通りにはならない。体験は予測を上回る。だからそこで絶望してはならない。安易な夢を持ち続けてはならないということにもなる。
    ・人間が他人に贈りたいと思うものは、つまりは幸福感なのだ。他人にあげるのだから、その人が必ずそれを喜ぶかどうか保証の限りではない。
    ・相手には相手の幸福がある、と考えられることは人間だけに許された真の成熟なのである。
    ・世間で一番理解されやすいのは外見である。
    ・外見からは見えない力というものは、確かに存在する
    ・礼儀にかなったふるまいをしている人は、その場であまり目立たない。
    ・私たちは全世界から学ぶのだが、中でも最も強烈に学ぶのは「人」からである。
    ・さまざまな体験から、私は長続きする異性関係というものは、相手の立場を侵さないことであるという事を知った。
    ・アラブの格言に「賢い人は見た事を喋り、愚かな者は聞いた事を喋る」というものがある
    ・人を誉めるつもりなら、もっとその人の本質を評価する言葉を使わなければならない
    ・些事は大事の元である。私たちの生活では、些事の一つひとつがこの世で意味のあることだと確認させられる。
    ・私が親や学校から教えられた最大の教育的習性の一つは、自分が辛いことは他人も辛いだろうと思うことだ。
    ・陰口はいけない、悪口は面と向かって言え
    ・人間社会には必ず違った考えをする人がいるから、私達の周囲にはいつも異分子や反対者がいるのが自然なのである。
    ・社会は雑然としていることが自然である。
    ・言語というのは「生きもの」的である。私の実感によると、外国人がよその国の言葉を「極める」のは至難の業だ。
    ・人間社内には、言語という特別で複雑な情報伝達の方法が与えられた。

    目次は以下の通りです。

    前書き

    第1章 人生の深い味

      第1話 すべて存在するのは良きものである
      第2話 生命を生かし育てる作業は不滅の面白さをもっている
      第3話 「選択する勇気」が人生を深く彩る
      第4話 代償を払うという覚悟がなければ何一つ手に入れることはできない
      第5話 現実をよく眺めることが人生を深く味わうための条件
      第6話 「一人で何ができるか」を問うことで生きるに値する人生が見えてくる

    第2章 「幸せ」をつくる力

      第7話 人が本当に贈りたいと思うものは”幸福感”
      第8話 全人生の結果としての「会話力」は耐える力、観察力、学ぶ力のたまものである
      第9話 存在の基本は「一人で生きられる」能力にある
      第10話 人間関係を楽しみの場としてでなく、苦の糧と思うのは勿体ない
      第11話 女も男も深い尊敬がなければ友情は成り立たない

    第3章 生きるために必要なこと

      第12話 女性が好む電話は90%以上の確率で誤りを含んでいる
      第13話 仕事は「深入り」しなければ勿体ない
      第14話 属性で人を阪大していると、相手の本質がつかめない
      第15話 「一人称」から離れて客観的に世の中を視る
      第16話 些事は大事の元であるが故に、決してバカにしてはならない

    第4章 女と男は違いがあるから面白い

      第17話 女性と男性を同じ基準で比べることは不可能である
      第18話 「育メン」に頼りすぎると、種の存続の法則から逸れていく
      第19話 「女だから無理」ばほとんどないと思っていい
      第20話 女性にまつわるその「常識」は世界では通用しない
      第21話 人間だけに与えられた”言葉”を磨かない理由はない
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    投稿日:2022.08.14

  • さら

    さら

    男女平等の考え方は曽野さんに共感します。そもそも男と女は違うものだから無理に一緒にしなくてもよいのではないかと。
    それから著者の海外での経験。なるほどと思うことがたくさんありました。

    投稿日:2019.02.13

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