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梶谷懐 / 中公新書 (14件のレビュー)
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itomona
無関心ではいられない中国経済の動向をネタに、経済学の様々な道具を紹介しつつ使ってみせる。経済学初学者のための良書だと思う。デット・デフレーション、リフレ政策、金融政策・通貨価値・対外資本取引のトリレン…マ、資本の過剰蓄積、ユーロ圏の罠、ルイスの転換点、ゾンビ企業、深圳のエコシステム(産業生態系)、囚人のジレンマと報復・評判・分断、アリババの仲介システム、ハイエクの自生的秩序、等々の概念が具体的な事例に即して語られており勉強になった。また中国政府の様々な経済政策の変遷を、それぞれコンパクトにまとめて説明してくれているのもありがたい。中国経済にについてよりフラットな見方ができるようになった気がする。続きを読む
投稿日:2024.03.05
matthewgp
このレビューはネタバレを含みます
中国経済について興味を持っている人であれば断片的には聞いたことがあるであろう情報を一冊にまとめたという感じで、大学の授業でいうと理論的に整理された学問を学ぶというよりは、教養段階として様々なトピックを学ぶと行った趣の一冊。 「中国すごい論」を語る人も、「中国ダメ論」を嘯く人も、どちらも本書を読むことはないだろうけど、そういった人たちこそ本書を読むべきであるし、本書を正しく理解できた人はそういった両極端な意見を冷静にやり過ごすことができるようになるだろう。
投稿日:2019.07.18
まりも
現代中国経済の概観。標準的な解説で安心感はあるがやや面白みにかけた。地方財政の問題、融資平台と呼ばれるシャドーバンキングを通じた地方政府の資金調達方法は知らなかったので勉強になった。 時折、経済学の基…本概念を解説している。教科書としても使いたいのだろうか、解説が少し冗長になっている。続きを読む
投稿日:2019.05.22
Στέφανος
序章 中国の経済統計は信頼できるか 第1章 金融リスクを乗り越えられるか 第2章 不動産バブルを止められるのか 第3章 経済格差のゆくえ 第4章 農民工はどこへ行くのか―知られざる中国の労働問題 第5…章 国有企業改革のゆくえ―「ゾンビ企業」は淘汰されるのか 第6章 共産党体制での成長は持続可能か―制度とイノベーション 終章 国際社会のなかの中国と日中経済関係 著者:梶谷懐(1970-、大阪府、経済学)続きを読む
投稿日:2019.03.28
seihuu
たくさんの中国に関する本を読んできているが、よくまとまっており読みやすく読了した。中国の経済統計は信頼できるか?不動産バブルを止められるのか?経済格差の行方?農民工はどこへ行くのか?ルイスの転換点を迎…えたか?共産党体制での成長は持続可能か?イノベーションをもたらす新鮮のエコシステム?権威的な政府と活発な民間経済の共犯関係、チャイナリスクをどう考えるか?言論の自由が抑圧される権威主義的体制の下では、自由な発想に基づくイノベーションもまた持続的なものになりえない、という常識をが問われている。続きを読む
投稿日:2019.03.12
中央公論新社
脅威論から崩壊論まで評価の分かれる中国経済。経済統計の信頼性、不動産バブルの実態など、直面する課題を分析し、真の実力に迫る。
投稿日:2019.03.11
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