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赤江瀑 / 講談社文庫 (4件のレビュー)
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栞
鬼恋童 阿修羅花伝 闇絵黒髪 炎帝よ叫べ 寝室のアダム、の5編。 たったひとつのものに対する執着を捨てられない人たちの物語。 本当にご無沙汰だった赤江瀑さん。 この後ろ暗いストーリー… 親には、ち…ょっと知られたくないっていう、ね! 耽美という言葉を知ったのは、この頃だったかなぁ、と思うと懐かしく… その人にとっての、たった一つの美に魅せられ、破滅へと堕ちていく者たちには特有の美しさがあり、それを描き続けた作家さんですよね。続きを読む
投稿日:2015.09.24
深川夏眠
久々の再読。 芸能あるいは工芸をモチーフにした耽美な短編5編。 ところどころ、変に枝葉ばかり記憶に残っていて、 肝心なストーリーを失念していた自分(泣) 表題作は陶芸家と幻の茶碗の話。 昔、初めて読ん…だときはボーッと読み過ごしてしまったのだが、 実は収録作「阿修羅花伝」って「禽獣の門」の後日談だったのね。 一連の事件を経て、素晴らしい舞台を務めた結果が巡り巡って……という(涙) で、怪談調ミステリ「闇絵黒髪」が今回は一番心に響きました。続きを読む
投稿日:2013.01.24
sky-sea-moon
420 萩焼の窯元に代々秘蔵されてきた古萩“白虎”。凶々しい伝説に包まれた名器が歴史の闇から浮かび上がった時、惨劇は始まった。表題作「鬼恋童」の焼物、「阿修羅花伝」の能面、「炎帝よ叫べ」の隈取り――そ…の美に囚われた人達は、官能の暗い情動のままに破滅への道をひた走る。耽美派の鬼才が描く妖美世界。 鬼恋童・阿修羅花伝・闇絵黒髪・炎帝よ叫べ・寝室のアダム続きを読む
投稿日:2009.02.25
大貫貴人
5つの短編に共通するのは、狂気とも言える執着心だ。 執着の対象は、芸術品であったり、女性の毛髪であったりするのであるが、話は思わぬ方向へ。 最初の2編は会話の京言葉の理解に神経が集中してしまった。 後…半の3編は面白い。続きを読む
投稿日:2005.04.30
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