【感想】潮騒のアニマ 法医昆虫学捜査官

川瀬七緒 / 講談社文庫
(18件のレビュー)

総合評価:

平均 4.2
5
11
2
0
0

ブクログレビュー

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  • きょうのできごと

    きょうのできごと

    このレビューはネタバレを含みます

    シリーズ5作目。こう言ってはなんだけど毎回、特に何か派手な事があるわけじゃなくて、お決まりのようにヒロインの赤堀先生が命の危険に晒される場面があったりするのは水戸黄門チックだったりもするけど、派手さはなくとも堅実な筆ぶりの人情派ミステリーだと思う。
    この後、赤堀先生が何故あの過酷な道を歩んでいるのか描かれるお話が読めるのか。それともそこは描かれないまま進むのかなあ。気になる。

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    投稿日:2024.02.23

  • yukimisake

    yukimisake

    4作目が未読なのですが図書館に無く、悩みましたが、どうしても読みたかったのでえいやっと5冊目を先に拝読。
    結果的には同じストーリーが続く訳ではないので問題はありませんでした。
    死体を発見したのは今回は可愛いハスキー犬!
    大型犬が大好きなので、このわんちゃんと言い、古の儀式と言い今回が1番好きでした。
    ちょっとキュンもありましたしね。

    舞台は東京から飛行機で40分とは思えない閉鎖的な村。ご老人vs若者のほんのりとした対立が窺えます。そんな中、村中で世話をしている自由なわんこのトシゾー君が獣医の沖田の元に自分の宝物を自慢するように死体を引きずってきます。しかも若い女性のよく出来たミイラ。可愛いけど持ってきた物が強烈。
    岩楯刑事がまたまた新らしい相棒と事件捜査に乗り出します。
    今回の相棒は歩く除菌グッズ、兵藤。事ある毎にウェットティッシュを差し出してくれる彼のような人は普段杜撰な私には傍に居てくれると非常に心強い。こんな相棒を募集中。

    2人が聞き込みをして回るものの村のご老人達は警戒して非協力的。
    そんな中、とあるお婆さんが鎌を手に「祟りじゃ!!」と二人を威嚇。来たきた、私の好きなやつ!こういう人が出ると俄然盛り上がって来るんです(私のテンションが)
    この村では濃霧がサイレントヒルばりに立ち込める時期があり、ご老人方はあの世とこの世が繋がる時期だと手を合わせる程に恐れています。
    あーたまらん。そういうの大好物ですよ、もっと下さい。

    しかし岩楯達は大変で、捜査が難航し苦戦を強いられます。やはり今回も昆虫のエキスパート、我らが赤坂の力が必要不可欠。
    相変わらず可愛い赤坂にほっこりしておりましたが、今回はウジさんがどちゃーではなく、外来種のアカカミアリがどちゃー!!

    アカカミアリを検索したのですがいかにも凶暴そうなお色味と風体で、大量の群れで赤坂達を襲うシーンなんかは噛まれてもいないのに足首辺りが痒くなってくる程でした。

    ネタバレになるので詳しい事は書けませんが今回は人間の嫌な部分が結構書かれていて、1番好きでしたが1番ダメージの多い回でもありました。
    幼稚園での園長巻き込んだ先生同士のいざこざは良いとして、そこに園児を巻き込むのはもう目も当てられません。実際にありそうなギリギリのラインなので余計に怖い。
    それにミイラになってしまった果歩の両親がもう…言葉も出ません。貴方がたもミイラになってみたらどうですかね?

    と、若干の怒りを覚えつつ赤坂とイチャイチャ(?)しながら捜査を進めていく二人を見守っていたのですが、岩楯は毎度良い事を言いますね。いつも相棒が岩楯の言葉に心を開いて行く様が好きなんですが今回もお決まりのこれがあって嬉しい限り。
    奥さん、こんな良い人を逃したらいかんよ。でも赤坂とくっついて欲しいから離婚してくれてありがとう。(矛盾した気持ち)

    トシゾー君がクライマックスで取った行動には心底驚きましたが、ハスキー犬は野性味の強い犬種なので仕方ないか。
    でも可愛いから全て良し。
    今回も楽しめましたが、赤坂と岩楯のイチャイチャ早くー!!(毎回言ってる)

    ここ2日程本が読めない日がありまして、その反動で本作を一気に読んでしまいましたが、読書で日々の疲れを発散していたんだなと痛感しました。
    1日の満足度が全然違いましたので、30分でも良いのでやはり毎日読書はしたいですね。
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    投稿日:2024.02.13

  • finger0217

    finger0217

    「法医昆虫学捜査官」シリーズの5作目です。久しぶりに読みましたが、岩楯刑事と赤堀の信頼関係は安心してみていることができます。
    岩楯刑事の新しい相棒、兵頭のキャラクターもよかったです。

    一方で、これまでのように「虫」の存在が顕著にみられない(その「昆虫相が形成されない」ということが今作のキモになるのですが)ということで、ウゾウゾと蠢く虫の様子に嫌悪感を抱きながらもワクワク読み進める、という楽しみ方ができなかったのが少し残念でもありました。続きを読む

    投稿日:2024.02.06

  • 栞

    虫嫌いー(  ・᷄֊・᷅ )と言いつつ既に法医昆虫学捜査官シリーズも第5作目。今回はウジちゃんより蟻、犬、猫が大活躍(?!)そして離島、因習。
    アニマ=生命や魂を指すラテン語。
    鰐川宗吾さん、辻岡大吉さんが登場すると安心感が半端ない。
    全く興味なかった昆虫の驚くべき習性を学びながらテンポ良く、ドキドキしながら毎回一気に読める一冊。

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    投稿日:2024.01.03

  • kitano

    kitano

    このレビューはネタバレを含みます

    法医昆虫学捜査官シリーズ第5弾(*´▽`*)
    今度の虫はアカカミアリだぞ、ウジ虫も食べられた
    ので、今回は遺体が変な状態になっています(ネタバレ)
    段々赤堀信望者が岩槍の相棒以外にも増えてきた

    伊豆諸島神ノ出島にミイラ化遺体が発見されたが自
    殺と断定?
    事件性云々は兎も角「虫の状態が想定じゃない」と
    いう大問題(笑)に動かされ赤堀は島に渡り、殺人事
    件以上の日本へのキケンに気が付く

    何時もの事ですが赤堀さん、死にかけます(定期)

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    投稿日:2023.12.21

  • ultraman719

    ultraman719

    第5弾!

    今回は、ウジちゃんより、メインはアリさんやった〜
    まぁ、ミイラ化してもうたら、ウジちゃん食べた跡ぐらいしか分からんし、更にアリさんが強かった〜
    なので、今回は、腐乱死体やなく、更にそれ以上に経過した状態みたいで、グロくない?
    …でもないか(^◇^;)

    何か、神さんも色々とバラエティー豊富で自殺の女神とかおるんやな。(マヤ神話)首吊り自殺は名誉な死に方と考えられていて、女神さんが楽園に連れてってくれるらしい。
    それを信じて、何人も…

    でも、どこで、どうして亡くなったか分からん…それをアリさんから、解決に導く…
    こんな獰猛なアリさんが、集団で襲って来たら、怖わ〜
    いつも通り、最初はミイラ発見とショッキングな始まりやけど、それ以降は、ムシの行動をコツコツと。
    生存本能のみで、生きてるだけに行動パターンを読み解くと正確な情報が!
    しかし、調査が山とか森とか草叢とか…生傷だらけになりながら…
    真実に迫るのは良いし、一番最初に辿り着くのも凄いけど、その分、身の危険がハンパない!
    やはり、怖いのは人間様っすね!



    アリさんより、ウジちゃんの方が好みではある^^;
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    投稿日:2023.12.14

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