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庄野潤三 / 講談社文芸文庫 (5件のレビュー)
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総合評価:
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hito-koto
このレビューはネタバレを含みます
9年前に崖の上に引っ越した井村一家。井村と細君、3人の子ども。5月に結婚する和子、4月から予備校の明夫、中3の良二。本書は明夫と良二を中心とした家族小説です。庄野潤三「明夫と良二」、1974.3刊行、2019.2文庫。
投稿日:2023.06.28
setsusan3
地元のアルバイトしていた書店の古本屋コーナーにあった。先生が解説を書いている!と思い、880円ですこし高いけど買った。 何回も声を出して笑ったなあ。明夫と良二のやり取りは兄と弟によくありそうな出来事ばかりなのに、つい笑ってしまう。ちょっかいをかける兄とそれに困る弟の姿をこんなに楽しく読ませることができるのすごい。今年読んだ小説のなかで三本の指に入るくらい好きだったかもしれない。 解説を早く読みたくて買ったところもあったのに、小説が好きすぎてむしろ落ち着いた気持ちで先生の解説を読めた。長女・夏子さんの文章も書かれていて、すごくよかった。
投稿日:2021.10.02
shokuzaisetto
「絵合せ」の続編的作品。長女の結婚式前後の家族の生活が、いつもの筆致で綴られる。『昭夫と良二』というタイトルが表すように、結婚という一大事よりも、兄弟のふざけ合いやけんか(といっても、いつも弟が一方的…にやられるのだが)の話題が目立つ内容になっていて、この辺りにも、日常を描くことへの作者のこだわりが感じられた。 もともと岩波書店の児童書シリーズの1冊とのことで、のちに少年文庫にも入っている。で、小学6年生以上を想定していることもあってか、文芸文庫版『絵合せ』収録の諸作品よりも、読みやすい。とはいえ、この淡々とした作品を当時の小中学生がどう受け止めていたのかを、知りたく思った。小学生の私には、読み通せなかったな、きっと…。続きを読む
投稿日:2021.03.21
raizox
元は岩波少年文庫だったこともあってかさらさら読めました。家族の穏やかな日々の暮らしに、なんとも心がじんわりしてきます。良かったぁ。
投稿日:2019.10.29
本屋のおっさん
日常の一コマを丁寧に綴る。 明夫と良二という兄弟を中心に、姉の和子、子供達を優しく見守る父母。5人が暮らす井村家。 温かい家族の日常は、いつまででも浸っていたい空気に包まれている。 〝翌日〟を〝あくる…日〟と言うのが、なんとも言えずやわらかい。続きを読む
投稿日:2019.02.17
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